内容説明
“児童文学”の認識が様々なかたちでゆらいでいる今、あらためて児童文学の歴史と現在を、新しい視点で問い直す。
目次
児童文学前史へのいざない
イニシエーションとしての童―物語文学の児童文化的側面
“聖なるもの”と童子
奈良絵本・御伽草子にみる子ども
江戸期子ども本
幕末・明治の豆本・絵双六―近世から近代へ
「組上」の世界―玩具からの発信
往来物と児童文化との交叉
洋学事始と新しい児童観
著者等紹介
上笙一郎[カミショウイチロウ]
1933年生。児童文学、児童文化、児童史
馬場光子[ババミツコ]
1945年生。杉野服飾大学教授。中世日本文学
阿部泰郎[アベヤスロウ]
1953年生。名古屋大学文学部教授。中世宗教文化史
徳田和夫[トクダカズオ]
1948年生。学習院女子大学教授。中世日本文学、お伽草子、絵巻、民間説話学
小池正胤[コイケマサタネ]
1930年生。東京学芸大学名誉教授、プラハ・カレル大学ならびにブダペスト・カーロリー大学客員教授。日本近世文学、日本近代初期文学
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