出版社内容情報
グラナダ近くの田舎町に移り住んだ著者が描く,スペインそのままの生活暦。それぞれの四季を彩る祭り,そして食べ物,暮らしの様々なモノたちを数多く紹介。
目次
大きな栗の木
畑のアーティスト
5頭のラバ
150本の胡桃の木
手造りワインの仕込み
狼の子〈セシリオ〉
暖炉
〈華工房〉のパーティー
居酒屋談義
マタンサ
ホルへの散髪屋
12粒のブドウ
サン・アントンの日
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
261
石井崇のアンダルシア画文集の秋・冬編。この巻では絵も文も食に比較的ページが割かれている。中でもハイライトは、やはりマタンサだろう。現在では村人たちの大いなる楽しみと化しているが、かつては冬を越せない(エサが不足するため)ので、その前にブタを屠り、そのあらゆる部分をソーセージにするなりして貯蔵した。まさに牧畜・肉食民族の知恵である。ちょうど、私たちの祖先ががクジラをそうしたように。今ではよく知られるハモン・セラーノなども本来はその名残である。その他にも数々のお料理が紹介されているが、これらはレストランで⇒2024/05/24