出版社内容情報
「名曲」や「大作曲家」中心のこれまでの音楽史を再検討し,音楽の演奏実践を軸に,人間の音楽的営為の全体を社会や歴史との関わりの中に描く音楽社会史への意欲的な試み。
内容説明
現在、クラシック音楽のイメージを塗りかえつつある古楽器演奏の潮流を拓いた、演奏実践と音楽史研究の新しいパラダイム。
目次
序 過去の音楽は現代音楽となった
第1部 復興の歴史(新しい音楽史へむけて;音楽演奏と音楽学の新たな関係;過去の音楽の復興;バッハ復活とドイツにおける過去の音楽の復興;ヘンデル受容とエンシェント・ミュージックの復興;「芸術」となった過去の音楽;二十世紀における「遠過去」音楽の復興;過去の音楽の楽譜の出版;過去の音楽の復興の現状;楽器の復興と声楽の問題;演奏慣習の復興)
第2部 復興の哲学(過去の演奏慣習を探る意味;歴史の復興とは何か;変貌する音楽聴;音楽作品は時代とともに変化するのか;オーセンティックとは何か;過去の演奏慣習の追究は可能なのか;なぜ過去の演奏慣習を追究するのか)
第3部 復興の実践(演奏における即興;即興としての装飾の実際;アーティキュレーション;フィグーレンレーレ、アフェクテンレーレ、レトリック;音楽にとってテンポとは何か;ピッチと音律の問題;演奏空間と場の問題)
終わりに 音楽学者と演奏家
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