図説都市の歴史<br> バルミ - 地中海沿岸の都市

図説都市の歴史
バルミ - 地中海沿岸の都市

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  • サイズ A4判/ページ数 61p/高さ 31X24cm
  • 商品コード 9784487761814
  • NDC分類 290.18
  • Cコード C0322

出版社内容情報

世界各地域に架空のモデル都市を設定。地域と時代の特徴を凝縮し,「鳥の眼」で描いた精密なイラストで,十数世紀に及ぶ生きた都市の歴史を実感させる。世界10か国で翻訳。

内容説明

本書は、架空の町を想定し、その誕生から発展、盛衰、環境の変化、そして現代にいたるまでの姿を精密なイラストと、具体的な解説で説き明かすものである。架空のものではあるが、さまざまな実在の都市をモデルにしているので、「ある地域の」「ある時代」の特徴をすべて凝縮し、代表して表現している点で、資料性が非常に高い。

目次

1 最初の農民たち
2 ローマ軍の野営地
3 ローマ帝国が築いた町
4 外敵の侵入
5 封建時代
6 中世の都市
7 商業の発達
8 ルネサンスの都市
9 城塞都市
10 啓蒙主義と産業
11 蒸気機関の時代
12 郊外への拡大
13 近代的な都市
14 未来に向かって

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

chang_ume

9
架空都市「バルミ」の盛衰について、先史から古代中世・近現代までを非常に精緻にイラスト化。すばらしくよかった。おそらくは北イタリアに位置する架空都市バルミは、これまた架空河川(バルモ川)の中流域(?)に立地して、先史時代の農村、古代ローマ都市「バルミニア」の建設、中世都市としての再生、そしてルネサンスから近現代都市などの画期を経ていく。建築様式がいちいち細かく、ロマネクス、ゴシック、ルネサンス、マニエリスム、バロックなど描き分けられて楽しい。「啓蒙時代」で一章を割くところが欧州的な歴史観を感じさせますね。2021/11/02

サアベドラ

8
架空のイタリアの都市の歴史をイラストで表現した大判本。コロセウムがそびえる古代、城壁で囲まれた中世、煙突が立ち並ぶ近代など、各時代の都市の姿がそれぞれ大きな1枚絵のイラストに非常に細かく描きこまれている。時代が下るにつれて色々な施設が増えて都市がどんどん拡大していく様子は、シムシティやシヴィライゼーションの都市画面を眺めているみたいですごく楽しい。「図説都市の歴史」シリーズとして他の地域を題材にした本も出ており、見比べて楽しむこともできる。モノクロなのが残念だけど、それ以外は文句なしにおすすめ。2012/09/13

gecko

7
地中海沿岸に架空の都市「バルミ」を設定し、紀元前4世紀から現代までの都市の外観の変遷を14点の鳥瞰図で描く一冊。本書を眺めれば、この町は、2世紀にローマ帝国の植民地として劇場や円形闘技場がつくられ発展するが、6世紀には外敵の侵入によりさびれ、9世紀はじめにフランク王国の一部となって11世紀末までに封建所領の首都となる(この時代にロマネスク様式の大聖堂が建設されたが、13世紀にはゴシック様式に建て替えられた)といったことが定点観測できる。人々の生活の様子もわかって楽しい。津野田興一『世界史読書案内』より。2021/04/05

hr

3
ヨーロッパ史を学んでいて一番困るのが、生活空間の感覚がなかなか得られないこと。色々な時代の、都市と建造物。それらを資料集などで個別に確認することは出来ても、連続して変化して現代に繋がる実感を得ることは難しい。その実感を持てたとしても、人にそれを伝えるのは更に困難。でもこの本があれば解決ではないか。「地中海沿岸」という設定で、架空の町「バルミ」の紀元前4世紀から現代までの変遷が描かれる。楽しい楽しい!と一気に読んでしまった。「北海に面した港町」という設定でもう一つ出版されているらしい。これにも期待。2016/02/17

HoneyBear

3
都市の変遷を生き物のように捉えている。歴史が好きな人も、建築・土木が好きな人も、交通・運輸に興味がある人も、デッサンが好きな人も、心を奪われる絵本だと思う。好奇心旺盛な子供は何日見てもも見飽きないのではないだろうか。2014/01/03

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