内容説明
太陽。岩。鳥。星。蛇。そよ風。これらとの交感のうちに渾然一体となって生きた半年間―。その悦びが読み手のものとなる。アメリカ現代ネイチャー・ライティングの古典、ついに登場。
目次
初めての朝
ひとりだけの星空
天国の蛇
岩に咲く花
自動車をおりて
宝の岩
牛追い
インディアンの時間
水、水、水
太陽の支配
月の目をした馬
川を下って
放浪と涙
祝福の死者
王者タカニキヴァーツ山
砂漠への想い
蠱惑の迷路
日は沈んだ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きゅー
8
数年間、国立天然記念物公園でレンジャーとして働いていた時の出来事を書き綴った著作。小説のようなものから対話までが混在しており、単純にノンフィクションという括りには入らない。彼の持ち味は諷刺の効いた皮肉。感傷の感じられない、乾いた文章に毒舌が似合っている。何日もかけて川をボートで下ったこと、遭難した人間の死体を運んだこと、カウボーイの手伝いをしたこと、無鉄砲な散策の結果死にかけたこと、そうした出来事がスパイスの利いたユーモアで味付けされている。砂漠に少しでも興味のある人は覗いてみるのはどうだろうか。2012/03/04
きのたん
0
図書館から借りてきて、読んでしまうと読み終わってしまうので、もったいないから取っておいたら返却日が!急いで読んであまり味わえなかったが、このままこういう砂地の描写が続いてもずっと読みつづけていられるのではないかと思った。好奇心から戻れなくなった項は動機や行動パターンに心当たりがあるので読んでいて大変恐ろしく、心にしみた。2018/10/06
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