内容説明
1934年、シカゴ。アル中の老トレーナーのボクシング・ジムに、一人の貧しい少年がたどりつく。絶望的な人種差別と恐慌の嵐の中、彼はついに世界へのぼりつめた。ジョー・ルイス!史上最強のボクサーの栄光と悲惨の生涯を書きつくす。
目次
1 レフェリーはおまえの右の拳だ
2 誕生
3 ニューヨークは遠く
4 鞭うたれたライオン
5 敗北
6 チャンピオン誕生
7 その日がきた
8 ある黒人女性の息子
9 たったひとつの闘い
10 志願
11 白鳥の歌
12 わたしたちはあなたの名前を忘れない
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takeakisky
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偉大なチャンピオン、ジョー・ルイス。王座への挑戦と防衛を黒人への世相を交えつつ描く。主なファイトはYouTubeなどで見られるので映像も押さえながら読む。ブラドックとのチャンピオンシップもシュメリングとの防衛戦も。いい時代。シュメリングとの1戦目と2戦目の何から何までの違いっぷりには驚く。シュメリングが気の毒になる。ブラドック戦も本書から受ける印象ほどルイスと圧倒的な力の差があるようには見えない。ルイスの言うとおり彼らは特別な勇気を持っていた。He’s in the RingをBGMに。2022/04/15