出版社内容情報
みなさん,享楽の時代はもうすぐ終わるのです。黙って人類の精神の救い主,ベートーヴェンの音を聞きましょう。『なんたってモーツァルト』につづく,好評第2弾!!
内容説明
世紀末の救世主ベートーヴェンの声を聴け!書き下ろしエッセイ&イラストレーション。
目次
ベートーヴェンの時代がくる!
ベートーヴェンは長男である
「エリーゼのために」と「乙女の祈り」、それぞれの理想的聞こえ方
クロイツェル・ソナタの怪
グチャグチャ・ベートーヴェン
七重奏曲の憂欝
弦楽四重奏の真髄
ベートーヴェンの手相
バーデンのベートーヴェン
運命交響曲ン!の斬新
ベートーヴェンの小径を歩く
ベートーヴェン百態
交響曲のニュー・ウェーブ
歴史の節目に鳴る第九
戦争交響曲と第10交響曲
不滅の恋人は誰だ!
ベートーヴェン対モーツァルト
「フィデリオ」の夫婦愛
甥カールへの猛愛
天国へのピアノ・ソナタ
なぜベートーヴェンはいつも不機嫌なのか
ソレ・ミタコトカ「ミサ・ソレムニス」
ハイリゲンシュタットの直撃インタビュー
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
*takahiro✩
5
ベートーヴェンはアダージョが好き。ベートーヴェンの最後の3曲のピアノソナタと12番以降の弦楽四重奏曲、バッハの無伴奏ヴァイオリンソナタとパルティータ、これだけは一生聴き続ける。もう少し普通に書いてくれれば良かったのに。2023/09/08
mawaji
3
図書館のベートーヴェン生誕250周年記念コーナーより手に取りました。音楽の父J.S.バッハのもと息の詰まるような緊張の中で仕事をした音楽界の長男がベートーヴェンで次男はモーツァルトっていうの、よくわかります。何となくブラームスが三男っていう気がしたけれどシューベルトなのか。学び舎の中から誰が弾いているのかわからない状況で聞こえてくる「乙女の祈り」、聞き覚えがあります。清く正しく美しいベートーヴェンの音楽は、人間が精神の荒廃に立たされた今の時代にこそ耳を傾ける必要があるのだ。年末に向けて盛り上がっていこう。2020/01/16
カズ
0
ベートベンが身近な人んい感じた2009/09/30
quarterdone
0
なんだかんだ言って一番好きな作曲家2008/01/10
メコノプシスホリデュラ
0
当時のウィーンで大好評を博したというベートーヴェンの七重奏曲について知りたくて図書館で借りる。娯楽音楽に混じる反骨精神が、第1楽章導入部の和音や第5楽章スケルツォのホルンに。曲想に詳しいし、バブル当時はモーツァルトのほうが好まれたとか、(作者の思う)ベートーヴェンの性格とか、「エリーゼのために」や「乙女の祈り」のイメージとかなるほどと読む。ただこういう年代の男性の筆者が麗人でない女性(この本ではウーィンで通訳してくれた音大生)の見た目への揶揄というか毒舌に辟易。こういう軽口が男性読者に受けるのか?2024/08/09