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内容説明
戦争は終った。しかしみずからの意志によって、日本へ還らなかった人達がいる。スラムの医師として。捕虜達の死を償うために。そして独立戦争の兵士となって。彼らはなぜ、踏みとどまったのか。本年度最大のノンフィクション話題作。
目次
第1部 43年目の証言―タイ・ビルマ国境の未帰還兵を追う(メナムの赤ひげ;悪夢のオリンピック;置き去りにされた二等兵;「中国人」でとおす元伍長;身重の妻に申し訳ない…;「逃亡兵」との無情な通知が;タイに救けられ、タイのために生きる;軍籍を抹消された謀報員;訪ねてきた妻、そして「日本」との訣別;死の鉄路に徴用されたアジア人;「戦場にかける橋」のために)
第2部 父の国と母の国が戦った―フィリピンにもいた日本人残留孤児たち(残留混血孤児に人生を棒げる;父の国と母の国との戦争;日本人であることを隠しとおした運転手;「山の子」たちの校長先生)
第3部 祖国を捨てた日本兵―インドネシア解放戦線に身を投じた若き日本兵たち(収容所を脱走―インドネシア独立軍へ;インドネシアの日系人社会で生きる;「生きて虜囚の辱を受けず」)
第4部 日の丸貯金を返せ!―台湾人にとっての還らざる戦後(戦死傷補償訴訟にかける;「日本人」として戦い、傷つき;還らざる戦後;「麻薬作戦」に徴用されて)
資料(インドネシア独立戦争に参加した未帰還兵名簿;家族・知人を探すフィリピン残留孤児名簿)
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