目次
第1章 現実生活の肯定―『維摩経』(在家仏教の運動;世俗の生活のなかでの実現;伝統的・保守的仏教への批判 ほか)
第2章 女人の説法―『勝鬘経』(国王の妃による説法;上流婦人の理想を求める気持ち;日本の仏教に与えた影響 ほか)
探究―全訳『維摩経』(仏の国土;方便;弟子 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
すいれん
1
入門書…というか講義を聞いているような感じで読了。サンスクリット→漢訳→和訳→解説…でもまだ理解できてない煩悩の塊たるワタシ。善悪の区別はつくけど、さらに善の良し悪しとなればこんがらかる…。自己を捨てること、でも捨てるまでにはいろいろあって。まだまだ、考える余地あり。2016/06/24
concreteseijin
1
宴坐n 塩山2015/03/31
よふかしとるねいど
1
どうしても「在家信者の欲望爆発!」という風に感じてしまうぜ2012/05/19
りょーた
0
本書ではお経のなかでも、在家仏教者が主人公のお経二つがテーマです。シャーリプトラといえば、智恵第一と呼ばれるほど仏教では重要な人物ですが『維摩経』のなかでは維摩に翻弄される一修行者にすぎません。終始、狂言回しのような損な役回りを演じています。このお経は、仏教史の中でも、大改革たる大乗仏教の出現という意味で思想的に大変重要です。シャーリプトラはこの改革のために、損な役割に甘んじているわけです。また、日本も一応は大乗仏教国ですので、歴史的にも意義深いお経となっています。多彩な読み方を可能としてくれる本です。2017/11/15
多分、器用です
0
中村元さんの翻訳は読みやすい。