内容説明
これは、“神話崩し”の「物語」である。止まぬ戦争、止まぬテロ、不安定で強欲一途な経済と、貧困、差別…。そんな世界の現状は、そもそもどこから生じてきたのか。現代世界の成り立ちの“初源の姿”を見極めて、そこから新たに出発するため、この本は読者を連れて、世界史の中を、現代から古代へ、そして中世、近世へ、「闇」のとびらを開けながら、時空を超えて飛び続ける。やがて明らかになる「歴史の現場」のあまりに意外な姿の数々…。常識が覆った“神話なき地”に、読後のあなたは立てるだろうか。
目次
第1部 日本・アジア編(「初源の物語」への旅;太陽から飛び去ったカラス;生命の原郷・熊野;馬と刀の道;“アメリカ橋”を渡った果てに)
第2部 ヨーロッパ・アメリカ編(ヨーロッパ精神の初源の光景;「クリスマス」に隠された暗号;「柱」よ、語れ;十字軍と近代資本主義;大航海時代とエルドラド;国が国を食う時代;合衆国の真の名前は?)
著者等紹介
吉田司[ヨシダツカサ]
1945年、山形県生まれ。早稲田大学在学中に映画監督小川紳介らと小川プロを結成し『三里塚の夏』などを制作。1970年から水俣に移り住み、水俣病患者らと「若衆宿」を組織する。1988年、水俣での体験をまとめた『下下戦記』(白水社、文春文庫)で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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