内容説明
過ぎた「昭和」のあの時代、私たちは何を食べていたのだろうか。あの日、あのときの「味の記憶」は、暮らしの記憶までよみがえらせる。食べることは生きること…。この本を読めば、昭和という時代の姿と、あなた自身の「人生の歩み」が見えてくる。
目次
「食うこと」が大変な時代があった―戦前・戦中の記憶から(昭和元年~20年)(ツンと鼻をつく刺激臭(井出孫六(作家))
塩鮭と糟汁(常盤新平(作家)) ほか)
復興を支えたそれぞれの食事情―敗戦後の困難の中で(昭和20年~30年)(黄色い夏ミカン(白井佳夫(映画評論家))
運命のおでん(やなせたかし(漫画家)) ほか)
「生活」が変わったあの時期に…―高度経済成長前後を挟んで(昭和30年~40年)(卵とマーガリンの頃(村田喜代子(作家))
パンにバター(赤瀬川原平(作家)) ほか)
豊かな国の「表」と「裏」で―「食うには困らぬ時代」だったが(昭和40年~64年)(池袋の原宿ドッグ(泉麻人(コラムニスト))
はじめはフランスパン(高橋洋子(女優・作家)) ほか)
忘れられない“異文化の味”―食の世界の広がりを知って(サゴ椰子の味(大石芳野(写真家))
カイバル峠の羊肉バーベキュー(吉田ルイ子(フォットジャーナリスト)) ほか)