内容説明
海洋分野における日中協力の可能性を探る一冊。一衣帯水の日中両国のために。
目次
日中両国の海洋政策(東アジアの海洋問題への協調的取組みを目指して;日中間関係にみる多数国間主義・地域(二国間)主義および一方的措置
国際海洋政治の発展動向と中国の戦略的選択
2008年中日東海問題に関するコンセンサスについての一考察)
日中両国の海洋・沿岸域管理(日本における漁業を中心とした沿岸域管理;中日海洋牧場建設の比較;日本の海洋関連政策における生物多様性保全の取組:「里海」の考え方から学べるもの)
日中両国におけるブルーエコノミー(ブルーエコノミー(Blue Economy:BE)概論と類型化
中国海洋経済政策の変遷に関する初歩的研究
BEを支える技術:水産・環境試料分析とデータサイエンス技術
ブルーエコノミーとしての「海業」:日本の経験)
日中両国による海難救助の課題と展望(中日海上捜索救助協力の現状と展望;日本におけるSARの現状と展望:海洋ガバナンスの視点から)
日中海洋協力の過去・現在・未来(浮雲が視界を遮ることを恐れるなかれ:中日海洋協力の回顧と展望;今後の日中海洋協力の考える:日本からのアプローチ)
著者等紹介
角南篤[スナミアツシ]
ジョージタウン大学外交政策・国際関係大学院(Edmund A.Walsh School of Foreign Service)卒業。コロンビア大学修了。2003年より政策研究大学院大学助教授、同教授、同学長補佐、同副学長を歴任。現在、笹川平和財団常務理事兼海洋政策研究所長。博士(政治学)
呉士存[ゴシソン]
博士後期課程指導教員、研究員。中国‐東南アジア南海研究センター理事会主席、南京大学中国南海研究協同創新センター副主任、ボアオ・アジア・フォーラム研究院副院長などを兼任。現在、中国南海研究院長。博士(歴史学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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