出版社内容情報
サケは世界的に知名度が高いにも関わらず生態についてはあまり知られていない。母川回帰を中心に生活史を紹介する。サケは世界的に知名度が高いにも関わらず生態についてはあまり知られていない。そこでどのような生活史を送っているのかを母川回帰を中心に紹介する。
はじめに
第1章 サケの種類と生活史
太平洋サケと大西洋サケ
日本の太平洋サケ
その他の日本のサケ
世界のサケ
回遊魚
第2章 サケのホルモン
サケ稚幼魚の降河回遊に伴う変化
サケ親魚の母川回帰に伴う変化
遺伝子とタンパク質
ホルモンの種類と作用
第3章 サケの嗅覚
サケの嗅覚系の構造と機能
河川水中のニオイ成分
溶存遊離アミノ酸
アミノ酸による母川記銘・母川識別
アミノ酸の起源
第4章 サケの記憶
NMDA受容体
fMRI
魚類と哺乳類の脳
第5章 サケの回遊行動
ベーリング海から北海道沿岸までのシロザケの回遊行動
洞爺湖におけるヒメマス・サクラマスの回遊行動
地磁気と磁性物質
バイオテレメトリー手法
標津川の蛇行復元によるシロザケとカラフトマスの遡上行動への影響
石狩川花園頭首工の魚道におけるシロザケの遡上行動
豊平川の床止工におけるサクラマスとシロザケの遡上行動の比較
タイワンマスの台風による増水時の行動
産卵時のサケの心臓停止
第6章 日本のサケの現状と将来
日本のサケの現状
カラフトマス
シロザケ
ベニザケ
サクラマス
高回帰性サケ創出プロジェクト
日本のサケの将来
おわりに
参考文献
索引
上田 宏[ウエダ ヒロシ]
上田 宏
1951年 札幌市生まれ 北海道大学大学院水産学研究科博士課程単位取得退学
日本学術振興会奨励研究員,産業医科大学助手・講師,米国NIH奨励研究員,北海道大学水産学部附属洞爺湖臨湖実験所助教授,北海道大学北方生物圏フィールド科学センター・大学院環境科学院教授・特任教授・名誉教授 専門:魚類生理学
内容説明
身近な存在でありながら、どのようにして故郷の川に帰るのかはあまり知られていないサケ。その不思議に迫る。
目次
第1章 サケの種類と生活史(太平洋サケと大西洋サケ;日本の太平洋サケ ほか)
第2章 サケのホルモン(サケ稚幼魚の降河回遊に伴う変化;サケ親魚の母川回帰に伴う変化 ほか)
第3章 サケの嗅覚(サケの嗅覚系の構造と機能;河川水中のニオイ成分 ほか)
第4章 サケの記憶(NMDA受容体;fMRI ほか)
第5章 サケの回遊行動(ベーリング海から北海道沿岸までのシロザケの回遊行動;洞爺湖におけるヒメマス・サクラマスの回遊行動 ほか)
第6章 日本のサケの現状と将来(日本のサケの現状;高回帰性サケ創出プロジェクト ほか)
著者等紹介
上田宏[ウエダヒロシ]
1951年札幌市生まれ。北海道大学大学院水産学研究科博士課程単位取得退学。日本学術振興会奨励研究員、産業医科大学助手・講師、米国NIH奨励研究員、北海道大学水産学部附属洞爺湖臨湖実験所助教授、北海道大学北方生物圏フィールド科学センター・大学院環境科学院教授・特任教授・名誉教授。平成16年度日本水産学会賞進歩賞。2010年度秋山財団賞。専門は魚類生理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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