内容説明
青年海外協力隊ＯＢのアイデアから教育支援活動は始まった。ネパールに高校の校舎を建てよう。冬休みには大学の野外地質学実習の宿舎として利用しよう。
目次
第１部 学校校舎の建設 マレクー篇（地質学科の学生野外実習と学校校舎建設計画；思いがけない資金提供 ほか）
第２部 学校校舎の建設 ドゥムレ篇（ヒマラヤ調査の第一歩；１０＋２（テン・プラス・トゥー）の学校建設計画 ほか）
第３部 地質学野外実習と奨学金（地質学教室の学生の地質学野外実習；奨学金支給事業）
第４部 ２０１５年４・５月の大地震（ジュンベシの学校再建計画）
第５部 忘れ得ぬ人々（ウプレティさん―応用地質学の研修とその後；バッタライさん―新聞投書事件とその後 ほか）
著者等紹介
酒井治孝［サカイハルタカ］
１９５３年福岡県北九州市に生まれる。１９８０～８３年九州大学大学院を休学。日本青年海外協力隊より派遣され、ネパール国立トリブバン大学理工学部地質学教室で講師として勤務。１９８４年九州大学大学院理学研究科博士課程修了（理学博士）。１９８５～８８年日本学術振興会特別研究員。東京大学地震研究所、宇都宮大学で研究・教育に従事。１９８９年九州大学教養部地学教室助教授。１９９７年～２００７年九州大学大学院比較社会文化研究院環境変動部門教授。２００７年～現在、京都大学大学院理学研究科惑星科学専攻教授（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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ティス＠考える豚
3
現在地質学教授である著者のＯＤＡ活動記録。ヒマラヤ山脈地帯にある山岳の国ネパールに学校をつくる取り組み。著者の属する同窓会の活動費用が余ったことからその費用をネパールの児童学校建設費に充てるよう打診があった。そこから著者の属していた大学なども巻き込んで費用を集め高校教育の拡充、大学進学のための支援など様々な取り組みが進んでいく。著者は最初の三年間現地で奮闘し大学教授になったあともボランティア講師をして関わっているようである。2015年4月にはネパールで震度7という巨大地震が発生。色々勉強になった2016/02/01
kuni
0
青年海外協力隊終了後も、ネパールの人材育成に対して支援をし続けるというのはとても大変なことだと思う。支援をされる側も、それに対してしっかりと答え、自ら寄付を募ったり、日々の生活に困るような人であってもその寄付に応じたり、校舎建設の工事を手伝ったりする姿は素晴らしいと思う。お金持ちだけでなく、すべての子どもたちに対する教育は、国が維持し続けるためには重要だと思う。作られた校舎が、彼らの手によってずっと維持されていくことを願う。2016/09/04
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