内容説明
ウナギをあらゆる角度から科学する。
目次
1 旅するウナギ―ウナギの自然科学(生まれる―卵;漂う―レプトセファルス;変身する―変態仔魚;遡る―シラスウナギ;成長する―黄ウナギ;帰る―銀ウナギ;産む―産卵親魚;ウナギという魚)
2 社会の中の鰻―ウナギの社会科学(保全する―資源;作る―人工種苗生産;捕る―漁業;育てる―養鰻;運ぶ―流通;食べる―料理)
3 人とうなぎ―ウナギの人文科学(温ねる―遺跡;表す―書画;愛でる―美術工芸;畏れる―信仰)
著者等紹介
黒木真理[クロキマリ]
東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程修了。農学博士。東京大学総合研究博物館助教
塚本勝巳[ツカモトカツミ]
東京大学大学院農学系研究科博士課程中退。農学博士。東京大学大気海洋研究所教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
calicalikoume
10
うなぎの生い立ちから人とのつながりまで、様々なうなぎの知識が詰め込まれています。写真もきれいで非常にいい本だと思います。2019/06/12
123456789wanko
9
5月 2009年にウナギの卵が世界で初めて発見されたというニュースはまだまだ記憶に新しいところです。これだけウナギだけについて書かれた本は無く、まさにウナギ博物誌の決定版と言ったところ。さっそく今日うな重食べちゃいました。2013/05/18
kubottar
7
天然のウナギ卵が採取されたのは2009年、ついこの間のことである。それまでウナギはどこかで産卵された卵から孵っているのだろうとしか推測できていなかったというから驚きだ。しかしそんな真面目な考察だけではなく最後は鰻丼紹介もあるあたりかなりくだけた本だった。2011/12/27
メルセ・ひすい
3
15-62 ★5 数億年前からの先住生物 水陸両用 縄文人は岩で休んでいた鰻をゲットしパワー・オンしてたっっっ 写真 完璧なウナギ 鰻本 生態も 発生も すべてが分かる 最近のウナギの生物学における目覚ましい成果に加えて、ウナギに関する文化、歴史、信仰、漁業、流通など、ウナギに関わる全てについて記述。ウナギをあらゆる角度から科学する2011/10/01
takao
1
1億年前、現在のボルネオ島付近の海産魚を起源。ヨーロッパウナギとアメリカウナギは、サルガッソ海で同所的に産卵。 ニッポンウナギは、3000年前にわかれたが、フィリピン海プレートの拡大に伴い、現在のような3000kmもの大回遊を行うようになったものと推定。2018/05/20