内容説明
モグラ博士のモグラ採集記。世界中のモグラを捕獲し、観察・分類してきた研究者が謎につつまれたその姿をあかす。
目次
第1章 日本でモグラを調査する
第2章 ロシアでの「クロット(モグラ)」研究―染色体研究から形態学へ
第3章 北米を攻める―北米のモグラたちを追って
第4章 憧れの中国雲南省へ―もう一つのヒミズの話
第5章 未知のモグラを求めて、新種の発見
第6章 東南アジアでモグラを捕る
著者等紹介
川田伸一郎[カワダシンイチロウ]
1973年生まれ。名古屋大学大学院生命農学研究科博士課程修了。農学博士。国立科学博物館動物研究部研究員。2004年度日本哺乳類学会奨励賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tom
11
東海大学出版会のフィールドの生物学シリーズ。この本は、モグラの分類研究者が書いたもの。モグラの種類を調べるために、台湾、東南アジア、アメリカなどを駆けめぐるのだけど、背景には貧乏と地道な努力と知りたいという執着が。でも、著者も書いてるのだけど、モグラの分類学は、何の役に立つのだろう。面白いのは間違いないとして、これが不思議。それから、私は生もののモグラを見たことがない。名前しか知らないのに、どこにでも生きてるらしい。これも不思議。2016/12/29
やなせトモロヲ
0
★★★2017/12/18
vonnel_g
0
モグラの標本を求めて国内外を駆け回る「モグラをめぐる冒険」の書。モグラの頭骨の写真を見て、あの口の続きにこんなにしっかり歯が生えてるんだ!と驚いた。2015/04/03
orangepelican
0
モグラって日本人なら誰でも知っている生き物だと思うけど、専門的なことは何も知らなかった。この本では著者がフィールドで試行錯誤してモグラの調査をしながら、分布や分類の謎を解いていく。面白い自然科学研究の読み物だった。自然を相手に研究をすることの難しさと、それに伴う面白さを感じた。モグラについてもっと知りたくなった。他の著作もあるようなので、それを読んでみようと思う。2014/02/08
YM
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モグラ—見えないものへの探求心 (フィールドの生物学)2014/03/03