内容説明
後世への遺産。強制収容所とゲットーに囚われた23名の記憶の歴史。
目次
第1章 ユダヤ人(クリスティーナ・ブドニツカの記憶;ハンナ・ポズナニカの記憶 ほか)
第2章 連れ去られた子どもたち(イレナ・シフィエンチツカの記憶;アリツィア・ラチニスカの記憶 ほか)
第3章 人体実験(カジミェシュ・リシャクの記憶;タデウシ・ロゴフスキーの記憶 ほか)
第4章 収容所(マリアン・バフの記憶;ダヌタ・モニュシコの記憶 ほか)
著者等紹介
花元潔[ハナモトキヨシ]
1953年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。(株)電通テック勤務
米田周[ヨネダチカシ]
1942年生まれ。國學院大學久我山高等学校卒業。松山善三プロダクションを経て映像監督。2001年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Nobuko Hashimoto
25
アウシュヴィッツその他の収容所を体験した人々の証言集。1997年に映像で収録し、1時間半の作品にしたものをあらためて書き起こしたものだそう。映像で納めきれなかった分も再現したということ。ユダヤ人だけでなくポーランド人も含む。人体実験された人、解放後アウシュヴィッツ博物館で働いていてヘス元所長の処刑も目撃した女性も登場する。収録時にはアウシュヴィッツ=ビルケナウにはあまり人が訪れていなかったよう。すこし廃れた感じだった様子が文字からでも伝わる。訳が良いのか、証言者が目の前で話している臨場感がある。2019/05/30
ソフィア
6
タイトルは「アウシュヴィッツの沈黙」だが、ここで語られる「アウシュヴィッツ」とは、ホロコーストの代名詞である。ホロコーストを潜り抜けた人々の体験談を収録。中には文章を追うだけで吐き気を催すようなものもあった。また、多くの人がドイツからの賠償についた語っているのが印象的である。賠償問題は日本でも同じである。終戦が敗戦であることは、皮肉にも未来志向を閉ざしてしまうのかもしれない。これは、被害者側から書かれたものなので、加害者側から書かれたものも読んでみたいと感じた。2016/04/25
mimm
6
ナチスの強制収容所から、奇跡的に生還できた人々の証言集。サディスティックなまでの残酷さに身震いします。 元は映像で完成された記録を声として書き起こされたものですが、映像を見たくなりました。というか、アウシュビッツの歴史博物館へ、実際行って見てみたくなりました。 にしてもユダヤ人だけでなく、ポーランド人がたくさんひどい目に遭ったとは。今まで知りませんでした。無知で恥ずかしい…。2014/11/21
mimm
5
再読。今回は驚きよりも、内容がじわじわしみいるように入り込んできました。でもやはり残酷な事実、証言は色あせることなく、叫びはボリュームを落とすことなく、年月を経ても届いてきました。二度とこんな不幸なことが起こりませんように。祈るばかりです。2018/02/21
あっちゃん
5
一人分の記述は少なく、その分多くの人の体験を載せている。語りたくない人もたくさんいるし、体験者世代はもう少なくなってきているので、インタビューに答えてくれる人がいるうちにこういう本をもっと出してほしいと思う。2010/12/15




