内容説明
1997年早春、札幌に日米露の専門家が集い、トドの回遊と保全に関するシンポジウムを開催した。ここで発表した日本の若手研究者はさらに知見を広め、調査資料を追加してレビューを行った。和田一雄、伊藤徹魯、新妻昭夫、山中正実らによって1970年~80年代に行われた研究も含め最新の研究成果を総括したものが本書である。
目次
鰭脚類の生態的・進化的特徴
トドの食性
トドの繁殖と個体群
成長・発育様式と性的二型
鰭脚類の寄生虫
個体数減少の諸要因分析
トドの回遊について
トドの保全論
鰭脚類の配偶形態
ベーリング島におけるキタオットセイのメスの繁殖行動〔ほか〕