アイスランド・サガ―血讐の記号論

アイスランド・サガ―血讐の記号論

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  • サイズ A5判/ページ数 366p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784486014089
  • NDC分類 949.5
  • Cコード C3036

内容説明

アイスランド人は、中世文学として膨大な量のサガ物語を残したが、その作品には、アイスランド社会の各種の機能が投影されているはずであり、本書はその解明を意図したものである。

目次

サガ物語の血讐―アイスランド社会におけるその根源
物語要素の構成法
旅行と情報の単位素そして紛争の血讐素
擁護の血讐素
解決の血讐素
血讐集合体と血讐連鎖
サガ物語の血讐における土地の重要性
『ニャールのサガ』における二組の血讐連鎖
低密度集合体のサガ物語
結語
付論(法律および社会に関する術語;紛争の実例;擁護の実例;解決の実例)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サアベドラ

4
サガの研究書。プロップの物語形態論をアレンジした独自の「血讐素」でサガを分析。サガの物語を紛争 - 擁護 - 解決の主要三要素と副次的な情報に分解し、その組み合わせで一見雑然としているサガが見事に織り上げられていることを解明した。サガ研究においてはすごく重要な本だと思うが、この本がなんで日本のサガブームがとっくに去った90年代に翻訳・出版できたのかが謎。訳者も専門家じゃないし(そもそもサガの専門家なんて日本にほとんどいないわけだけども)。2012/10/18

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