内容説明
日本の生態学40年の近代史。今西錦司をはじめ岩田久二雄、森下正明、吉良龍夫、宮地伝三郎など京都学派におけるさまざまな人脈と業績、またその背景を描き、日本社会において生態学がどのように位置しているかを見直す。
目次
第1章 今西錦司の学問とその協力者たち
第2章 日本におけるファーブルの後継者たち
第3章 今西進化論と日本の進化論研究―特に徳田・渋谷スクールの進化論
第4章 個体群生態学の発展―森下正明と日本の個体群生態学
第5章 植物地理学と植物生態学―吉良龍夫と植物生態学の発展
第6章 大学の講座における伝統的生態学―宮地伝三郎を中心に