出版社内容情報
この本は入門のなかの入門となるよう、数式は極力避け、図やイメージを優先してニュートリノ研究の最先端の実情を執筆した。
物理学の「敷居の高さ」を多少なりとも緩和させる1冊になればと考えている。また、フルカラーで、スーパーカミオカンデの内部写真を収録しているので、そこもご覧いただきたい。
多くの研究者がニュートリノの何が面白くて、何を求めているかがこの本で少しでも伝わればありがたいと考えている。
目次
1 ニュートリノってなあに(ニュートリノ?;電荷もない、質量も「ない」;とても小さな世界;小さな世界で起きていること;ニュートリノの登場;カミオカンデ)
2 ニュートリノの基礎(素粒子の分類;力の種類;ニュートリノの不思議;軽い質量;鏡の中の世界;反物質;反ニュートリノ;右巻きと左巻き;CP対称性の破れ;ニュートリノ振動)
3 ニュートリノの応用(ニュートリノを捉える;スーパーカミオカンデ;超純水;光電子増倍管;ニュートリノ研究;ニュートリノ研究の将来計画―スーパーカミオカンデGdとハイパーカミオカンデ)