出版社内容情報
「大学の初年次において、確率論および統計学の基礎的事項を一通り学ぶための自習書として作成しました。また、社会調査士資格のカリキュラムにおけるD科目対策としても利用できる内容を備えています。
社会調査士資格は文系学生も多く受験するため、微積分の知識がなくても読み進めることができるように、確率密度関数に対する積分計算は付録の一部にとどめています。その一方で、検定統計量の数学的構造を理論的に解析することによってそれが従う確率分布の特徴を明らかにし、断片的な知識になりがちな推測統計の手法を有機的に理解できるように努めています。
さらに本書では数値を代入すればすぐに答えが出てくる安易な方法はとらず、理論的な裏付けを常に確認しながら議論を展開しています。
巻末付録に挙げた性質の証明も飛ばさずに読みながら理解を深めて下さい。
目次
場合の数
確率の性質
条件付確率
ベイズの定理
期待値と分散
反復試行の確率
正規分布
統計データの整理
統計データの分析
量的データの関連性
母集団の検定
X2検定
t検定
F検定
演習問題解答例
著者等紹介
山川栄樹[ヤマカワエイキ]
1984年京都大学工学部数理工学科卒業。1986年京都大学大学院工学研究科修士課程修了(数理工学専攻)。川崎製鉄株式会社システム部勤務。1992年株式会社エイ・ティ・アール人間情報通信研究所勤務。1996年高松大学専任講師。1997年博士(工学)(京都大学)。2000年高松大学助教授。2002年関西大学助教授。2007年関西大学准教授。2010年関西大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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