内容説明
恋も仕事も友情も、みんな料理が運んできた1960年代、ニューヨーク―干渉しすぎる母から逃れ、自立をめざす娘の痛快自伝的ストーリー。
目次
カビの女王さま
三人の「おばあちゃん」
ペイヴィ夫人
「火星」にて
悪魔のチョコレートケーキ
タルトをめぐる騒動
セラフィーナ
恋の季節
「戦場」で
チュニジア
ラヴ・ストーリー
孤独な旅人
パラダイス・ロフト
カリフォルニア
レストラン「スワロー」
またまたパーティ
ワインを求めて
橋
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
じょじょ
4
とにかく何もかもめちゃめちゃ。家族 時代 また家族。これからって時に必ず足を引っ張ってくる存在だったり 疎ましいのにやはりどこかで愛情を求めてるのか 条件反射か従ってしまう気持ち凄くよくわかって辛かった。でも読んで良かったと思える一冊。2021/11/19
勇ましいチビのノリ公
3
「カビの女王さま」である母。 「母の胃は、まさに鉄の胃」で、「味音痴で、腐敗などものとも」せず、「残り物の夕食」のスープから青カビをすくい取りながら「ちょっとカビが生えただけよ」。 著者ルースは、子どもながら「食べ物はときとして危険物になりかねない」と学ぶ。 ニューヨーク・タイムズなどにレストラン批評記事を寄稿するルースが、どんな食と出会い、成長したか、という話。 初めて知る味と食卓を一緒に囲んだ人々の思い出は、密接に結びついている。 新婚旅行でクレタ島に移住した、恩師ミルトン教2011/07/16