青木繁と画の中の女

青木繁と画の中の女

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  • サイズ B6判/ページ数 257p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784484982144
  • NDC分類 723.1
  • Cコード C0095

内容説明

「海の幸」で衝撃的にデビューし、28歳で夭折した明治の画家・青木繁―。定説を覆し、青木の愛人・福田たねの実像を明らかにすることでその芸術の本質に迫った、青木「最後の評伝」。

目次

第1章 上京―不同舎時代
第2章 東京美術学校―黒田清輝の存在
第3章 永遠の女性像―実像と虚像
第4章 白馬賞受賞―画壇へのデビュー
第5章 「海の幸」―その栄光
第6章 心中説―再び房総へ
第7章 「わだつみのいろこの宮」―もうひとりの父
第8章 東京府勧業博覧会―不思議な手紙
第9章 三等末席―手負いの獅子
第10章 放浪時代―そして死

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

駄目男

8
十数年ほど前だったか『美の巨人』で初めて、青木繁の家族に宛てた最後の手紙の一部を知ったが、28年しか生きられなかった天才画家の最後の絶筆がとても悲しい。「小生も今度はとても生きて此病院の門出ることは期して居らず、覺悟致居候に付、今の中に皆様へ是迄不幸不悌の罪を謝し併せて小生死後のなきがらの始末ニ付一声言上御願申上置候。(略) 小生も是迄如何に志望の爲めとは言ひ乍ら皆〻へ心配をかけ苦勞をかけて未だ志成らず業現はれずして茲に定命盡くる事、如何ばかりか口惜しく殘念には候なれど、諦めれば是も前世よりの因緣にても2022/07/21

菊川ねこじ

0
何冊か青木の本を読んできたけどこの人の筆致は青木とたね、その周りの人の息遣いを強く感じさせる。たね、幸彦との別れが青木の本当の孤独の始まりで、青木の普通の人としての周囲への優しさという変化は尖った画家としての終焉を感じさせる どうしようもなかったのに、断ち切れない思いを確認しに赴いて傷つけられたたね。どうすることもできなかった運命に翻弄された青木。でも、絵は輝いていまの日本で観ることができる。この喜びを享受しようとおもう! 心からありがとう!2022/04/05

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