ラフカディオ・ハーンのクレオール料理読本

ラフカディオ・ハーンのクレオール料理読本

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  • サイズ B6判/ページ数 262p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784484981154
  • NDC分類 596.23
  • Cコード C0077

内容説明

ハーンは来日を前に1877年からの10年間をルイジアナ州ニューオーリンズで過ごし、米・仏・西の文化が混じり合う独特の「クレオール」文化に強くひかれた。その彼が、持ち前の民俗学者的精神を発揮して集めた膨大なレシピをまとめたものが本書である。「経済的であると同時に単純」で余り物を上手に使う家庭料理の数々が、ユーモアあふれる達意の文章で紹介される。

目次

スープ
魚料理
冷製肉とその盛りつけ方
獣肉・鳥類・鹿肉料理のためのソース四五種
アントレ
羊肉・牛肉・ハムの料理
鶏・鳥類・鹿肉料理
野菜料理
卵料理(オムレツなど)
サラダとつけあわせ〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

unknown

4
ハーン氏、ニューオリンズ在籍時代の書。抄訳なので全てのレシピが掲載されているわけではないが、スープ、魚、獣肉、鶏、野菜、卵、デザートから病人食に至るまでのレシピが豊富に網羅されており、これらを聞き集めたハーン氏の力の入りようが伺える。ザリガニや亀、蛙料理なんてのもあったり、用意する材料の分量がかなりのものだったり、作り方が大雑把で回りくどかったりと、レシピ本として実際に使うにはやや難度が高いのだけれども、パラパラめくって読む分には楽しい内容である。クレオール文化の一端をちょっと垣間見れた気にもなる。2012/08/16

Tonex

3
後に日本に来て小泉八雲と名乗るラフカディオ・ハーンがアメリカで新聞記者だった頃に書いた料理のレシピ本だが、かなりヘンテコな内容。「新米の主婦を対象」としたと書かれているわりには記述は不親切で、分量も調理時間も大雑把。監修者は民俗学的な文化史料として、訳者は小説のような読み物としての楽しみ方を提示している。確かに実用書だと思って手にとったら全く役に立たない。エッセイ、いや、これは一種の詩だと思った方が良いと思われる。2014/07/16

unknown

2
ハーン氏が記者を務めていた「アイテム」誌に掲載されていた氏のコラムの一部がおまけとして収録されているのだが、タルタルソースのレシピを紹介した記事が面白かった。まずタタール人を隠密かつ慎重に殺害してバラバラにするところから始まるというもので、そのあとちゃんとしたソースの作り方も書いているのだが、なんともスパイシーなユーモアが効いている。2012/08/19

ツバメ

0
料理本というより小説 想像もつかないし、実際に再現は難しいだろうけど、文面から匂い立つその時代その場の人々の暮らしが濃くて……こういうの大好き2021/10/17

高橋直也

0
これは!小泉八雲って日本に来る前はこんな本を書いていたのか?これは料理本というジャンルなのかな?読んでいると、なるほどニューオリンズが少し見えてくる。ちょっと風変わりな本だ。なんとなく引き込まれながら読了。2019/02/28

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