内容説明
20世紀の難題―人種偏見・人種差別・人種主義―を視座に据え、人類のダイナミックな超克のドラマを描く、野心的現代史の試み。
目次
序 二十世紀の難題
第1章 過去の重荷
第2章 上げ潮
第3章 日本の人種平等要請とその拒絶
第4章 大戦から大戦へ
第5章 転機
第6章 新たなる出発
第7章 植民地帝国の終焉
第8章 行動の十年
第9章 未来へ向かって
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
GASHOW
4
つい数世紀前まで奴隷という差別があった。近年まで女性に権利はなかった。肌の色で人種差別をしていた。(人種という言葉は生物学的にはちょっとちがって、民族がちがっても子供ができるので今の世界の民族は同人種で、人種の違いというのはネアンデルタール人とかホモサピエンス以外なんだけど。)日本人は国際的に白人至上主義を差別であると言ったことが賞賛されている。日本は敗戦をしたが、植民地支配をする世界をとめたと考えると得たものが大きかった。グローバル化で世界は小さくなり世界村となった。2017/06/19
日の光と暁の藍
3
世界の中で日本が生きていくということは、世界の歴史と戦うことであり、その第一歩が歴史を知ることである。人類の歴史は人種差別の歴史とも言える 。世界のルールやモラルは変化するし、確かに前進もする。しかしながら、厳然と変わらない部分もあると感じた。金儲けを人類は追求し続ける限り、安い労働力が不要になることはない。それにより移民は発生し、異文化同士の衝突は必ず発生する。諸国民のアイデンティティがなくなることはないからだ。それでも我々はよりよい世界へ進む努力を続けなければならないのだと、思った。2022/08/22
tiki
0
レアノアルーズベルト氏について書かれた箇所が感動的。