内容説明
全米で大ベストセラー、ナオミ・ウルフの「女性論」。男性優位の社会に対する怒りのダイナマイト。「女たちの現在」を描く。
目次
序章 美の神話とは何か
第1章 仕事
第2章 文化
第3章 セックス
第4章 拒食
第5章 暴力
第6章 美の神話を超えて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カモメ
3
美の神話が女たちに押し付けているものは女に対する反逆を開始しようという権力機構や経済や文化の要請であり、暴力的性の映像が激増しているのは女が権力に近づくことへの男の怒りと女自身の罪の意識がエネルギーを与えているからだとする。そして長い女の人生を寸断してしまうものとなる。職場では女性はふさわしい容姿ではないという理由で解雇できるがふさわしい容姿の解釈は自由だという理不尽さがある。2023/02/03
いとう
2
女性らしさの神話に取って代わった美の神話、女性がどれだけ「鉄の処女」を求める美の神話に囚われているかに言及してる本。女性に飢えを求めてる社会、とだけ聞くと極端な気もしたが、読んでいると自分も飢えを求めてることに気付かされる。第3派フェミニズムを起こすのは貴方たちだと訴えられてる気分。2014/07/14