内容説明
食について、男は「知的遊び」として語り、女は「生きていく情熱」として綴る。溢れるばかりの感性と、時として冷徹なほどの知性をそなえた当代アメリカ随一の食文学作家、マダム・フィッシャーが、食卓をめぐる人間の日常の想いを語りながら、高踏的で不思議な世界へと導いてゆく。名訳者を得て刊行。さあ召しあがれ!
目次
1 幼い頃のこと
2 国境の町
3 5千万匹の蝸牛
4 詮索好きな鼻
5 空から馬鈴薯が降りますよう
6 私の食事
7 とまり木のない小鳥たち
8 淡い黄色の手袋
9 野菜の地位
10 ヤコブとエサウ
11独りの食卓
12 あきらめを抱きて立てり
13 味音痴に哀れみあれ
14 ウェイター・シャルル
15 理想の台所
16 セザール