出版社内容情報
日本が手を結ぶべき相手は英国。日本と英国のこれからの関係を、安全保障の専門家がわかりやすく解説。
日本の近代化と大国化に大きく貢献したかつての日英同盟が、100年の歳月を経て復活しようとしている。しかも、戦後日本の成長を支えた日英同盟と連携し、欧州安定の要である米英同盟とも連動しながら、事実上、日英米の三国同盟として作り直されようとしている。
日英同盟の復活は、これまで戦後常に米国一辺倒だった日本外交を一変させ、バランスのとれた独自の日本外交を追求することを可能にする。また、英国と連帯することにより、日本の米国への影響力を増大させ、日本の国際社会での地位を高めることに貢献すると考えられている。
これにより、日本外交はついに戦後長期間にわたり続いてきた米国のくびきから解放され、戦略的自立への段階へと進むことになる。この歴史的な同盟復活への動きと今後の課題、展望について一般の読者にも分かりやすくまとめた1冊。
内容説明
日英同盟は日英米三国同盟へ、やがてインド太平洋同盟へと向かう。東京・ロンドンで活躍する専門家が語る、日本と英国の特別な関係。世界はなぜ、インド太平洋に注目するのか?日米豪印によるクアッドの狙いは何か?米国の力の低下と国際秩序の大変動に、どう対処すべきか?同盟の再編成、ネットワーク化はなぜ必要なのか?そして、なぜ、いま日英同盟なのか?
目次
第1章 同盟の段階へ
第2章 グローバル・ブリテン
第3章 インド・太平洋へ
第4章 なぜ新・日英同盟なのか
第5章 軍事同盟からの決別
第6章 動き出す新・日英同盟
第7章 英空母来航と日本
著者等紹介
秋元千明[アキモトチアキ]
英国王立防衛安全保障研究所(RUSI)日本特別代表。早稲田大学卒業後、NHK入局。30年以上にわたり、軍事・安全保障専門の国際記者、解説委員を務める。東西軍備管理問題、湾岸戦争、ユーゴスラビア紛争、北朝鮮核問題、同時多発テロ、イラク戦争など、豊富な取材経験を持つ。一方、RUSIでは1992年に客員研究員として在籍した後、2009年、日本人として初めてアソシエイト・フェローに指名された。2012年、RUSI Japanの設立に伴い、NHKを退職、所長に就任。2019年、RUSI日本特別代表に就任。日英の安全保障コミュニティーに幅広い人脈があり、両国の専門家に交流の場を提供している。大阪大学大学院招聘教授、拓殖大学大学院非常勤講師を兼任する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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RST
市川翔太
ゆるひと
speedbird27
朝ですよね