出版社内容情報
文明が生んだ「アラブの美」を再発見!!
およそ西はモロッコから東はイラクまで、アラビア語を話す人々が暮らすアラブ諸国。
この広がりは7世紀、アラビア半島に現れた預言者・ムハンマドによるイスラム教の伝播に由来する。
ペルシャやトルコの華麗で繊細な美とは異なる、素朴で力強い美。
これは建築から工芸に至るまで、あらゆるものの根底にあるのだ。
内容説明
宗教、建築、美術、人々の暮らし。そこには、神秘的な「美」があふれていた―
目次
まず押さえたい、アラブに関する基礎知識。(アラブ世界の基本を知るQ&A。;主要な王朝や勢力の変遷を、地図でたどる。 ほか)
アラブの美とは何か。(この地域に根付く、アラブの美について。;古代の様式を導入し、発展したイスラム建築。 ほか)
コーラン写本は高貴な芸術。(コーラン写本の美の神髄を探る。;悪漢も愉快に描かれた、物語写本がヒット! ほか)
アラブの日常と現代文化。(日常のやり取りからわかる、アラブ人らしさ。;アラブに生まれた芸術家2人の、作品と視点。 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
78
アラブの美って何?東洋と西洋の間にあるアラブの世界にはアラビア語を母語とする約16億人のイスラム教徒が暮らしている。そのアラビア語とアラビア文字が美の本質にあり、イスラム教の偶像崇拝否定から幾何学、アラベスク模様などが生まれた。いつか行きたいルーブル・アブダビも幾何学模様のルーフから差し込む光が美しく館内を照らす。アラブの基礎知識からコーラン写本、象嵌装飾、ガラス工芸、映画や料理、雑貨、現代アートに至るまで、たくさんの写真とともに紹介されるいて興味が尽きない。パリのアラブ世界研究所も建築自体がアラブ的。2020/12/30
スプリント
10
中東といえば抜けるような青空をバックにした写真をよく見ますが曇り空や雨空の写真も見てみたい。2021/01/31
mamaboo
6
モスクとか行ってみたいです、危ない国に多いけど。2020/12/28
裏鬼門
2
アッサラームアライクム あなたに平和が、あります様に!2021/07/04
livres
2
アラブは美しい。 「アラブ」の定義はさておいて、アラブには美しいものがたくさんあると思う。 誰もが知っているモスクの美しさから、アラビア文字の不思議な美しさなど、守るべき美しいものがたくさんあるのに、なぜこんなにも危険できな臭く感じるのだろう。 アジアやアフリカ、南米などでも、爆撃こそないが、日々どこかで紛争が起こっているというのに… 経済の成長と破壊の繰り返しの関係に、何とも言えないやるせない気持ちになる。 大切なものがなくなる前に、美しいアラブを見て回れるような平和な日々がきますように。 2021/03/19