出版社内容情報
「会社」は誰のもので、「働く」のはなんのためかを問い直す。
社会課題の解決がビジネスに直結する未来、物を言うのは「徳」の高さだ。
シェアリングエコノミーが普及し、国連が「持続可能な開発目標」を掲げる現在は「信用」重視の時代だ。
しかし、多くの人は会社員として利潤を追求する、つまり自己中心的な振る舞いが求められるのもの事実。」ではどうすればビジネスパーソンとして幸せに生きられるのか。
過去の経営者の事例、いま成功している経済活動から紐解く。
内容説明
経済記者が書くこれからの新しい徳の積みかた―信用がカネに取って代わる社会を泳げ。
目次
はじめに ロシアンパブと論語と私
第1章 信用社会の到来―テイクを考えるな。ギブ、ギブ、ギブ!
第2章 偉人の「徳」に学ぶ―徳、徳、徳!会社と社会に寄与せよ。
第3章 会社は誰のモノなのか―カネを出したら、俺のモノ、でもない…。
第4章 なんのために働くのか―自分はどうしたいのか。我々はどう生きるのか。
おわりに 「徳」消費社会をよく生きる
著者等紹介
栗下直也[クリシタナオヤ]
1980年生まれ、東京都出身。横浜国立大学大学院国際社会科学研究科経営学専攻修了。経済記者のかたわら、書評サイト「HONZ」や週刊誌、月刊誌などでレビューを執筆。書籍構成も手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
フク
21
kindle。経済記者によるギブ論。著者も寄稿しているHONZでの紹介があまりにもだったので気になった。学者先生の大上段からの説法ではなく、新橋系泥酔派を自認している著者ならではの視点が受け入れやすい。〈徳なき時代だからこそ、少し動くだけであなたの徳が輝く〉2020/03/03
西
19
もう一つ作者が何を言いたかったのかわからなかった。余談というか、必要以上に茶化すところが邪魔をしていて、一番言いたかったであろうところにこちらの集中力が足りなかった感じ。土光敏夫さんの本は読んでみたくなった2020/03/15
coldsurgeon
7
社会は、他人をずるいと妬む感情を隠さなくなってしまった。他人の利益を不快だと感じるようになった世の中だということ。それは住みにくい世界に直結するので、住みやすい世界になるために何が必要かと問いかける。それは利他性であろう。なかなか利他的に生きることは難しいと思ってしまうが、外発的な利他性が、内発的な利他性に変わるから、小さなことから自ら、利他的になるのがいいようだ。2020/03/15
ひさだ
5
言ってることには賛成なんだけど、参考図書として紹介されている、グラントの『GIVE&TAKE』を読んだ方が得られるものが大きい。HONZのレビューから読んだんだけど、巻末の著者紹介を見るとHONZに寄稿してる人らしい。身内紹介だったのかしら。2020/03/08
Hiroki Nishizumi
4
まぁまぁかな。ギブ、ギブ、ギブ! 徳、徳、徳!2021/05/21