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ヘタな人生論より一休のことば

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  • サイズ B6判/ページ数 223p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309019253
  • NDC分類 188.82
  • Cコード C0095

内容説明

酒を飲み魚を食い、性欲を隠さずに女も男も抱き、権力者を舌鋒するどくやりこめた一休。常にやわらかい心をもって弱き人びとの側に立ちながら、自らあえて禁を犯すことで、ひとり、腐敗した仏教界に立ち向かう激越の僧。「とんちの一休さん」からは想像もできないその生きざまに、私たちが学ぶべきものとは。不安定で不条理だらけ、欲得づくの世の中を、たしかな足どりで歩くための絶対のヒント。

目次

第1章 風狂の快男子 気品と激情で生きる
第2章 機智は縦横に とんちで生きる
第3章 虚飾を剥ぐ ありのままに生きる
第4章 煩悩こそ菩提 迷いや欲を認めて生きる
第5章 魔を撃つ 邪心と向き合って生きる
第6章 地獄に棲む 苦難の世でも生きる
第7章 森女は観音 人を恋うて生きる

著者等紹介

松本市壽[マツモトイチジュ]
1936年、鳥取県生まれ。日本大学法学部新聞学科卒。出版社で40年を書籍編集に、後半の20年間は良寛を中心とした編集プロデュースに重心をかける。現在は全国良寛会常任理事。神田川芭蕉の会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kanaoka 56

6
一休宗純のまさに清濁併せ呑む、というか、清濁を味わい尽くすという、そのままの姿に好感が持てる。 自分の人生は、自分一代のもの、世は仏と魔物が混ざり合っており、仏の道を目指しつつも、煩悩にまみれて生きるしかない。一休が奇人といわれる理由は、そもそも禅の本質そのものが、衆人にとって奇なるものであり、高僧である一休が世俗が期待する僧侶を演じず、自らの道を突き進んだところにある。2023/06/29

残心

1
室町の乱世は「仏法が公然と腐敗した時代」だったらしく、僧侶の荒れた実態を嘆いているが、その自分は女色・男色などかなり欲まみれな生活を送っていたということだ。 いわゆる破戒僧。 まあたいていのことは肯定してくれるだろう。 だが後には「悟った」らしい。 この本を読んでも一休の良さは分からないかも? 「狂雲集」を素にしているが、「狂雲集」の原文はなく、作者による意訳とコメント、と続く。 結局、著者の考えを並べているだけではないかとふと思ったところです。 それでも一休のことを知るキッカケになるので読む価値はある。2018/01/04

不動 明

0
一休という人を初めて少しだけ知った様な気がした。ここまで自由奔放で無頼の徒であったとは! しかし彼の人生からは決して詩作への熱い情熱だけは消え去らず一貫してあった。そして人生を通して多くの詩作と多くの恋愛をしてきたのだ。禅を超えて禅を知る。2009/10/09

ちびちび

0
2回目の完読。一休はほんと不思議な人だ。なんだか感性が現代人っぽく、古風さをかんじさせない。すごく人間味があり、破天荒だけどいやらしくない。 複雑な現代を生きていくうえで、学ぶべきことがたくさんある。2021/03/05

ちびちび

0
アニメの印象が強いが、相当な破戒僧であった模様。 ただ、こんなにも型破りであるのに、人々から愛され、そして時には焼失した大徳寺を再建するといった一面もあり、不思議な人物である。 自分のために生きる、という価値観は本能的な行動が多くなり、人としての魅力を引き出すのかもしれない。  自身が和尚のくせに、和尚じみた真っ当なことを言う奴が嫌い、と言ってる時点で、変人ですね。2020/08/01

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