出版社内容情報
広島県庄原市に暮らす和田芳治さんは“里山資本主義の実践家”だ。「昔からある身近なものを使うのが基本」という考えや、多くの仲間たちと里山生活をおもしろおかしく極めようとしている姿勢が共感を呼んでいる。自然と共存しながら
内容説明
広島の山奥に暮らす「日本里山史上最大の快人物」が語る、お金よりも大切な“本物の豊かさ”。
目次
第1章 原価0円生活(エコストーブでご飯がうまいうまい!;一家に一台!エコストーブ大浮上 ほか)
第2章 我が傍流人生がくれたもの(地元で農家を継ぐという選択;自ら選んだ道は傍流 ほか)
第3章 まちづくり奮戦記(反対されると俄然やる気になる;「頼母子講」で楽しく、楽しく ほか)
第4章 楽しく楽しく、とにかく楽しい人生(「のうなんか症」になったのは妻のせい?;「里山木族」で極める里山の暮らし術 ほか)
第5章 里人の信条(「日本復興大反対」その心は;唱歌「ふるさと」が嫌い ほか)
著者等紹介
和田芳治[ワダヨシハル]
1943年、広島県庄原市生まれ。まちおこしを行う「過疎を逆手にとる会」(応援団長は永六輔氏)や里山暮らしの知恵を研究する「人間幸学研究所」などの活動から、里山暮らしの楽しさとまちづくりをテーマとして、全国を講演してまわっている。レクリエーション・コーディネータの肩書ももつ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
19
金よりも大切なものがある(7頁)。限界集落を越えて消滅集落化している 里山を元気にすること(21頁)。地方消滅の実態はこれで、地方創生の内実だと思われる。著者はふつうの人ではない。摩訶不思議。公共交通、医療、教育は都市に引けを取るが、不便さだけで計れない里の幸福論を展開されている(62頁)。最近、気づいたのは、柿の木が田舎の象徴的風景だということ。この季節にこれがないとしっくりこないのである。学歴劣等感の著者は、レクリエーションを武器にした(70頁~)。陳情型まちづくりは町をダメにする(80頁)。 2014/10/20
ありんこ
7
里山資本主義の本でも登場した和田さんの本。お金が一番!といろいろなことにお金を使うより、里山にあるものを利用しつくす生活。過疎化、人口減少で限界集落などという言葉が言われているけれど、そこで生活している人々の気持ちは楽しい、充実。なのかもしれない。2014/12/15
夜郎自大
6
自分の思いの丈を描きまくった感じ。だけど、里山での生活を思いっきり楽しんでいく姿、心の置き方などが印象深い。無いものを逆手に取って有り難みなどの魅力に変えていく姿勢、イベント名なども当て字を使って心象を変え行動も変えていく過程、地元のものだけの正直飯の心意気など、日々の活動でちょっとした難局や面倒事を乗り越えていく方法が描かれている。疲れた時にたまに読むといい栄養剤になるのかもしれない。「《絶対大丈夫》とは、確信がないの説得しようとする時に出る言葉」と言うフレーズが強く印象に残った。2022/03/05
TeT
6
里山資本主義の藻谷さん推薦のオビを見て購入。里山暮しを実践されてきた筆者の半生を振り返りながら、あまのじゃくにポジティブに生きる方法を解く指南書。ただせっかく良い事を言っているのに、あまりに筆者の自意識過剰な俺様な態度が鼻についてしまい、読みづらくなっていしまっているのが残念。田舎のお爺さんの自慢話と捉えられなくもない。エコストーブとか、里山暮しのノウハウをもっと描いて欲しかった。。。2014/07/12
Yoshie S
3
先日講演を聴いた和田さんの本。 ほぼ講演の内容と同じだけど、読んでいると元気がでてくる。 すべてを真似ることは出来ないけど、まず出来ない理由を探すのをやめるところから、かな。 言葉もとっても面白く、とにかく楽しんでやろうというのがよく伝わってくる。2017/02/21