内容説明
なぜ私たちは犬に魅了され、犬も私たちを愛しているのか?犬と人間の関係をとりまく驚くべき歴史、科学から動物倫理まで。最新「犬学」。
目次
犬の世界へようこそ
うちの犬はどこから来たの?
ステラの脳を究める―犬学入門
犬が人間の「最良の友」になるまで
犬と人間の距離
犬はバカな動物か
ダーウィンの詩神―犬に魅了された科学者たち
心の復活―犬の認知メカニズム
寒い国から来た祖先
ラブラドールの起源
純潔種へのこだわりと弊害
「犬の創造」新時代
「犬」族大移動
共感の誕生―動物愛護運動の光と影
犬の権利
犬は死んだらどこへ行くのか
著者等紹介
ホーマンズ,ジョン[ホーマンズ,ジョン] [Homans,John]
ジャーナリスト、編集者。Esquire、Details、Harpers、The New York Observerなどを経て、1994年よりNew York誌でエグゼクティブ・エディターをつとめる。妻と息子とマンハッタン在住
仲達志[ナカタツシ]
翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちゃんみー
46
ワンワンが大好きな私はこれを読まずして何を読むっ、ってな感じで読んだわけですが、なにやら難しいことがあれこれと書いてありましたて後半は流し読み。人間の経済活動においては、犬は何ら貢献していないにもかかわらず、今も昔も人と一緒に生活をしているワンワンはやはり我々、人、とこれからも関わっていくことになるのでしょう。犬とオオカミ、チンパンジーとボノボを比較しながらの研究なぞは興味深いものがありました。2015/08/09
kanae
5
他の犬本の感想でこちらの方が面白いと紹介されていたので図書館で借りてきた。内容はともかく、翻訳本だからか論文や学会の情報をベースに科学的に書いてるせいか、論文を読んでいるように読み進めにくい。今の私の読書力では読書として楽しめず途中で断念。今後未読部分を読みたくなることがあればその時に挑戦することにして今回はこのまま返却しよう。 結局犬が私たちをパートナーに選んだわけは知り得なかった。もっとも原題が違うので最後まで読みきったところで知れるのかは不明。というか犬にきかないとわからないか。笑 2022/01/18
にゃも
3
犬好きの好奇心を猛烈に刺激する本である。長く犬はその特異な立場から研究の対象にはならずにいたが、近年になり多くの学者たちにより研究が進められるようになった。私たち読者は著者の愛犬ステラに導かれ、その知の海を思う存分堪能するのである。最初から最後のページまで全く飽きることなく読み進められたのは著者のジャーナリストとしての優秀さなのか日本語訳が上手いのか…犬に関する膨大な情報がわかりやすい文章でまとめられており、犬学の概要を知るには最適の本だと思う。図書館で借りたのだが是非手元に置きたいので購入決定である。2014/06/14
ああああ
2
(翻訳調なのは仕方ないが)生物学・歴史・社会と広範にわたって取材がされていて、興味深かった。とりわけ、13章のアメリカ動物虐待防止協会がマーケティングの方法を取り入れ、保護犬をもらってくれる人を多く集めた話はよかった。(P.306)また、意外に参考文献がしっかりしている。読んでみたい本もいくつかあった。2020/03/02
ミッキーラブ
2
ジャーナリストの作者が多方面から見た犬に関する事。犬に対する科学研究の歴史のパートが長いけれど一番興味深かった。19世紀が逆に犬学には優しかった時代だったなんて、以外。 あと、現代のアメリカでも地域により犬に対する考えや扱い方がここまで違うとは…私の中のイメージはあくまでもアメリカの東北部のイメージだったんですね…2019/04/27