内容説明
コルセットのような構造をした、ロドチェンコの読書椅子。マレーヴィッチによる半円型のティーカップ。六角形の窓を持ったメーリニコフの住宅。チェコの名車タトラはおしゃれな宇宙船のよう。東ドイツの照明には、懐かしい未来主義が宿る。かつて「壁」の向こうにあった、ロシア・東欧のレトロデザインをいま再び見直そう。
目次
時代を超えたデザインの巨匠たち
その名を歴史に刻む、建築
人々を魅了し続けるプロダクト・デザイン
ロシア・東欧に学ぶエディトリアル・デザイン
いまなお現役、ロシア・東欧の乗り物たち
モード界を牽引するロシア・東欧デザイン
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コットン
52
ロシアアバンギャルドやデザイン大国チェコ、東欧諸国などのマッチラベル、レコードジャケット、からランプや建築まで幅広くオールカラーで紹介されている。2015/03/05
ソバージュ
4
図書館本。キュピズムやスターリン様式の建築、強い色彩の前衛ポスターやグラフィックポスター、可愛いマッチラベル、丸目車のトラバントやソ連のチャイカ、子供時代を思い出すランプやカメラなど、ベルリンの壁が崩れる前のロシア・東欧諸国のデザインを存分に味わうことができた。2020/04/05
Wataru Hoshii
3
雑誌penのロシア・東欧デザイン特集記事を再構成した本。ロシアやチェコのレトロなデザインは私にとっていつでも魅力的なのだが、この本では全然知らなかったポーランドやハンガリーのエディトリアル・デザインのことを知ることができた(なかなかマニアックだが)。インダストリアル・デザインもいくつか掲載されているが、やはりロシアの車は懐かしい。ラーダ、モスクヴィッチ、もう40年近く前なのに子供の頃のことはよく覚えている。2021/08/14
たけぽん
0
20世紀初頭から21世紀初頭までのロシア・東欧・中欧のグラフィックデザイン、プロダクトデザインを要所要所紹介する、解説書としてはあまり専門的に突っ込まない入門書的なポジション。2015/03/28
chebambuk
0
2018年9冊目。掲載デザイナーベスト3:③ドゥシャン・ユネク(スロバキア)②ヘンリク・トマシェフスキ(ポーランド)①ヨゼフ・チャペック(チェコ)。約100年前から現代まで。少ない色で強いコントラストが伝わる。来年23年ぶりの欧州旅行を計画中。ドナウ川を越えたくなってきた。2018/04/10