内容説明
インターネットの登場で一大変革が起きた、広告デザインの世界。しかし、広告がクリエイターのアイデアの宝庫であることに変わりはない。過去の名作を振り返ると、どれもデザインの力を感じさせ、主張もスリリングだ。圧倒的なクリエイティブパワーで60年代のアメリカを席巻した、広告代理店DDBのフォルクスワーゲンの広告は、大型車が象徴するアメリカ的価値観に対する、リスキーな批評性を秘めていた。また、ミッドセンチュリーの広告は、どれもスキがなく、完成度も高い。サヴィニャックや山名文夫のイラスト広告から、巨匠ADと写真家のコラボが生んだ世紀の傑作まで、広告デザイン史に金字塔を打ち立てた、世界が誇る名作がずらり。
目次
広告を変革した、デザインの名作。(ドーフスマンの、華麗なる広告テクニック;60年代のアメリカを席巻した、DDB伝説。 ほか)
時代を築いた、広告のクリエイターたち。(シーモア・クワスト―アイデアが詰まった、奔放なイラスト広告。;マックス・フーバー&葵フーバー河野―ミラノのグラフィックを変えたスイス派。 ほか)
今も色褪せない、世界が誇る名作広告。(ジョージ・ロイス―見る者の視線を釘付けにする魔法。;ペア・アーノルディ―鮮やかに、ユーモラスに、伝える名手。 ほか)
AD×写真家、コラボの妙が生む奇跡。(石岡瑛子×横須賀功光―男性優位の時代に異議を唱えた“黒い鴬”;ロベール・デルピール×アンドレ・マルタン―ふたつの才能が、名門ブランドを輝かせた。 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tera。
17
素晴らしい広告は人々の心に届き、そして長く残る。最初にあるCBSラジオのパンフレットなんて、すごく素敵だし作り手の主張が伝わってくる。無駄な物を削ぎ落として大事な言葉だけを残す作業は、単純なようで相当難しい。どれもみんな素晴らしいのだけど、最近の物がないって事が気になった。2013/10/19
たこ焼き
1
広告とは目を引くアートである。手段はビジュアルであろうと言葉であろうと何でもよい。2020/05/31
ULTRA LUCKY SEVEN
1
センスよ過ぎ。2012/06/21
har
1
いいなと思う広告はいつも潔い。徹底することが原則なんじゃないかしら。何十年前の広告でも古くさい感性だなっていうものはひとつもなかった。2012/05/02
Maiラピ
1
「広告デザインの歴史は、視覚言語における試行錯誤の歴史でもある。」納得。掲載は古いものが多いので初見ばかりだったけど、どれも目を引くもの。クワストの「End Bad Breath.」は楽しいし、山名文夫・資生堂の中練歯磨のパッケージはもし今あったらコレクションしたいほど美しい。2010/06/05