感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
53
【ネバーギブアップ】あの朦朧会見の故・中川昭一大臣を思い起こす題名に惹かれ――。アルコール依存症の顕著な例が、表題。これは、この病が「コントロール不能の病」だからだ。本書は、一見そうとは見えない「アルコール依存前期」と、問題のあることが明らかな「アルコール依存後期」とに分け、それぞれの時期の特徴、依存の3つのタイプ、脱出法、対処法等を精神科医が詳述。著者は、「アルコールを飲んで一度でもブラックアウト(記憶喪失)を経験した人は要注意!」と警告する。巻頭に、アルコール依存進行度合チェック表。巻末に参考文献。⇒2023/10/21
kera1019
11
がんや高血圧の人が意思の力で治らないのと同様に、「飲んではいけないときには飲まない」という誰もが当たり前と思っている事ができないのがアルコール依存症。意思の力ではどうにもならないという事と否認の病気であるという事が仕事や家族に影響して身体的にも社会的にも追い込まれてしまう。アルコール依存の治療とは、肝臓を治す事でも離脱症状を治す事でもなく、習慣を変える事であり、自分の意識と生き方を変える事なのだという事、専門医を含めた周りの協力が不可欠という事に依存症を抱えるという大変さを感じました。2014/09/12
シナモン
6
アルコール依存症を治療している医師の書いた本。依存症になるとどのような身体と精神への病気が起こるのかをきちんと書いてくれて分かりやすい。 否認の病であるアルコール依存症に本人や家族がどのように行動したらいいかという点も出ている。酒好きと依存症の境目は?気が付かないうちに酒の及ぼす心身の悪影響はかなり怖い。「自分には関係ない」と思っている人にもおすすめの内容です。2014/02/01
ank
4
アル中の父親から暴力を受けて育った私。 共依存に陥りやすく元彼もアルコール依存症でした。 私は精神を病んで治療中!もうフルコースで体験しました。 お酒なんてものがなければ…きっと他の依存になっていたでしょう。 ストレスを手軽に解消してくれるお酒ではなく、別の健全なストレス解消法と人生の楽しみを見つけなければ不幸な連鎖は断ち切れません。 特に飲酒運転の項は、怒りと背筋に寒いものを覚えました。 確かに私の父親が飲酒運転をし、母親が危篤となった時、父親は自分の保身しか考えておらず、飲酒はおろか飲酒運2015/07/31
まさのり
4
中川大臣の会見は観ていておかしさに気付くのに。自分の飲み方は変わらない。どうすれば良いのかを考えるために冬休みの読書で読みましたが、解決策はなしです。2014/01/10