内容説明
「茶の湯」を完成させた男として、いまもなお伝説的な存在である、千利休。プロダクトから空間、さらにはグラフィックやイベント・プロデュースにいたるまで、あらゆる分野に才能を発揮し、すぐれた「デザイン」をもたらした。絢爛豪華で激動の安土桃山時代に生きたトレンドセッターは、茶人という枠に収まりきらない、日本初の「クリエイティブ・ディレクター」なのだ。70年の生涯のなかで、決して歩みを止めることなく、常に自らの美意識を研ぎ澄まし、伝統や歴史にとらわれずに、まったく新しい価値観で確固たる「個」を打ち立てた。そんな千利休の比類なきデザイン性、そして、その光と影、功と罪を徹底的に解明する。
目次
利休デザイン徹底解剖。(二畳敷きの極小空間に込められた、深遠な思想。;究極の茶室、「待庵」をつくってみよう。;茶室づくりを通し、利休の想いを追体験。 ほか)
利休をめぐる人々の興亡。(信長が考案した、世の中を支配するメカニズム―織田信長・豊臣秀吉・千利休;茶の湯の三巨人は、こんなにも違う。―千利休・古田織部・小堀遠州;もっとも愛した絵師、長谷川等伯とは? ほか)
現代における利休とは。(クリエイターが語る、それぞれの利休像。;さまざまに描かれた、キャラクター「利休」。;対談 花人・川瀬敏郎×茶人・木村宗慎―利休の登場で、一体何が変わったのか? ほか)
著者等紹介
木村宗慎[キムラソウシン]
茶人。本名、慎太郎。1976年愛媛県宇和島市生まれ。神戸大学卒業。裏千家茶道を学び、97年に茶道「芳心会」を立ち上げ京都・東京に教室を主宰。そのかたわら、「茶の湯」を柱に雑誌、TV、CM、イベントなどの監修・コーディネートや執筆活動を行う。ミラノ・サローネやフランクフルト工芸美術館の展示など、国内外のデザイナーやクリエイターとの幅広いコラボレートを通して茶の湯のいまを問い続けている。2006~2008年(財)佐川美術館設立準備委員会広報担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ume 改め saryo
tom1969
おおとろ|内省的ストーリーテラー
m
takakomama