ザ・プーチン 戦慄の闇―スパイと暗殺に導かれる新生ロシアの迷宮

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  • サイズ A5判/ページ数 254,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784484091013
  • NDC分類 312.38
  • Cコード C0031

内容説明

新生ロシアは、危険な方向に歩み出している。豊かな石油資源も後押しし、再び大国として台頭しつつあるが、一方でウラジーミル・プーチンのもと、帝政時代やソ連時代から息づく独裁主義へと逆行しているのだ。ドミトリー・メドヴェージェフが新ロシア大統領に就いたが、実権を握っているのはいまだプーチンである。彼は、ソ連崩壊後の民主改革を無意味なものと見なしている。記者として10年以上ロシアで活躍した著者は、本書で現代ロシアの独裁政治を暴き出す。そこに拡がるのは「死の政権」だ。国賊は暗殺のターゲットとされ、罪の無い人質が殺されても政府は無関心だ。この本は、プーチンの大統領任期中に犠牲となった人々について、目撃者や遺族へのインタビューに基づくドキュメンタリー形式で書かれている。

目次

第1章 ロシアの暗闇―残虐な歴史に捕らわれた国
第2章 プーチンはこうして選ばれた―どこからともなく現れた男を保証人にしたエリツィン
第3章 プーチン政権を知る―ロシアの朝、その高い代償
第4章 ニコライ―放射性毒物の最初の犠牲者
第5章 「ノルド・オスト」―再び、国民を裏切った母なるロシア モスクワ劇場占拠事件
第6章 亡命者たち―ボリス・ベレゾフスキーとロンドンの聖地
第7章 アメリカの聖戦士―ポール・クレブニコフと栄光のロシア
第8章 エレベーターの殺人―アンナ・ポリトコフスカヤと声を失ったロシア
第9章 裏切り者―ロンドンの亡命者、アレクサンドル・リトヴィネンコ
第10章 ポロニウム―世界が目撃した暗殺

著者等紹介

レヴィン,スティーヴ[レヴィン,スティーヴ][LeVine,Steve]
旧ソ連やパキスタン、フィリピンで18年間海外特派員を務め、ウォールストリート・ジャーナル紙やニューヨーク・タイムズ紙、ニューズウィーク誌、フィナンシャル・タイムズ紙などに寄稿。現在はワシントンを拠点に、ビジネスウィーク誌のチーフ・ライターとして海外情勢を扱う

中井川玲子[ナカイガワレイコ]
東京都出身。国際基督教大学卒業。ミネソタ大学社会学部修士課程修了。シリコンバレーの米ベンチャー企業や日系企業で大手ハイテク企業とのビジネスに携わった後、翻訳家となる

櫻井英理子[サクライエリコ]
栃木県出身。幼少期をロンドンで過ごす。一橋大学卒業

三宅敦子[ミヤケアツコ]
兵庫県出身。カナダ、ヨーク大学卒業。銀行勤務を経て、翻訳・通訳家となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takao

2
ふむ2023/11/26

ロゼ

1
毒や銃で殺されてしまうロシアという国はなんて恐ろしい国。安易に人を信じてはいかない国。今回ウクライナの件があってプーチンを知るにはいい本だと思いました。2022/04/17

Arimaru

1
ポリトコフスカヤ氏やリトビネンコ氏がなぜこのような結果になったのか、テロ事件の生存者や遺族に対するインタビューで明らかにされている。 昨今のゴーン氏の逃亡劇のように、世の中カネがあれば何でもできるし、更に権力を握っていれば権力者の周辺にいる人々がするべきことをしてくれる、というのがよく分かった。2020/01/05

SAKU

1
 日露首脳会談を前にして読了。先進国の1つである大国の闇をさらけ出した力作。ロシアでの暗殺というか人殺しのハードルの低さに驚かされた。また、ジャーナリストの相次ぐ不審死に、この国で言論の自由に対する責任の重さを知った。ロシアという国を知るのには良い1冊だと思う。2016/12/12

はささ

0
★4 名前と顔くらいしか知らなかったプーチン、そしてロシアのことが少しだけわかった。こんな恐ろしい国だったとは。。。 2009/07/05

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