目次
在米鳥取県人会名簿より
小さな声で私の道はアマチュアの道
土踏まずにできた霜やけ
開拓団「香取」・伯耆大山
開拓農村で親睦写真展
写真で語る童話の世界
平和な朝
秋山庄太郎氏との対談より
半世紀のカビ・1930~33年
軌跡1934~40年
県展は、楽しいフェスティバル
晴日
初源への視線/本物の写真家と「若さ」
入院
初源への視線/それぞれの「関わり」
著者等紹介
植田正治[ウエダショウジ]
1913年、鳥取県西伯郡境町(現境港市)に生まれる。中学時代より写真に熱中。32年、上京しオリエンタル写真学校に入学。卒業後帰郷し、19歳で営業写真館を開業。以後精力的に作品を発表、とくに山陰の空・地平線・砂丘などを背景に被写体をオブジェのように配置した演出写真は「植田調」といわれ、世界中で高い評価を得る。54年第2回二科賞、78年文化庁創設10周年記念功労者表彰、89年日本写真協会功労賞など受賞多数。58年のニューヨーク近代美術館をはじめ海外への出品も多い。95年、鳥取県西伯郡岸本町(現伯耆町)に植田正治写真美術館開館。96年、フランスの芸術文化勲章シュヴァリエ受章。2000年7月4日に87歳で亡くなるまで、故郷を離れず「アマチュア精神」を貫いた。近年、ヨーロッパを巡回する回顧展や出版物の刊行など、あらためて植田正治への関心が高まっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nemuro
44
「本・函館」からの発掘本。30年以上も前のこと。どんどん本を買う私に「いつでも読めると安心して読まなくなるので本は買わない。図書館の本は集中して読めて頭にも入る」と持論を述べる上司がいて一度図書館にも付き合わされた。ついでに本も借りてみた。思えばそれが社会人になってから初めての図書館利用。以降、転勤の度、引っ越し荷物の片付けもそこそこに嬉々として地元図書館を訪れるのが楽しみとなった。当時、随分厳しく糾弾された本の購入ではあるが、発行、購入の当時(過去)をその後の未来(現在)から覗き見る味わいも捨てがたい。2022/10/29
tom
11
雑誌に掲載した写真と文章をまとめたもの。植田正治の写真は、なかなかよろしいです。それにしても、画像について何かしらのコメントを書くための言葉を見つけることは、とても難しい。「なかなかよろしいです」とは書いたものの、これを言語化するための言葉は、私にはない。食い物と同じですね。どういう風にうまいのかを言葉にするのは、写真と同じように難しいのです。2016/08/27
minamimi
4
やはり表紙などの鳥取砂丘の写真が印象的。演出のある写真は面白い。2021/08/26
AU
4
代表作である人物をオブジェのように配置した点景の写真は、まるでファッション誌のような作品でその洗練された雰囲気から業界人的な(俺のセンスについてこい的な)方なのかと勝手に想像してた。エッセイを読んでびっくり!出身である鳥取を拠点にし、業界人どころか自分をアマチュアと謳う純朴なカメラ・写真好きな方だった。作品の画面中に水平線が描かれたものが多く、それによる画面の安定感が斬新な構図にも落ち着きを与えているように思った。あと人物写真は被写体と距離が近く、私には撮れないその距離感に植田さんの人柄を窺い知れた。2020/01/20
蘇芳
3
写真からはうかがえない、ほんのり優しい人だったんだな。2018/07/29
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- 和書
- 百人一首と遊ぶ一人百首