内容説明
銅版画家山本容子さんが小路を散歩しながら見つけたパリの日常。フランスパンの袋を、カフェのメニューを、メトロの切符を、キッチュにコラージュ。美しい旅の断片が一冊の思い出の画帖になりました。
目次
私のパリ 旅の記憶の方法―Paris et moi
パリの日常を探す旅 めざすは16区―Bonjour,Paris
パリと遊ぶための道具選び ボン・マルシェ―Au Bon March´e
エレガントなマダムたちの小路 シェルシュ・ミディ―Rue du Cherche Midi
アートと文学に触れる小路 ジャコブ/セーヌ―Rue Jacob/Rue de Seine
パリの日曜日の過ごし方 モンジュ広場―Place Monge
エスニックな香り ムフタール―Rue Mouffetard
手づくりの夕食でおもてなし エミール・オジェ―Bd.Emile Augier
時空を超えた不思議な商店街 パッサージュ―Les Passages
ゆるやかに新しいパリ ケ・ブランリー美術館―Le Mus´ee du Quai Branly
散歩画帖を作るには? 五感でメモをとる―Comment dessines‐tu?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
吉田あや
73
旅行ではなくアパルトマンを借りて束の間のパリの住人となり創作をした日々の、パリガイド、作品集、エッセイと様々な面を持つ本書。メトロの切符やビストロのナプキン、クロスなど生活の中で出会った素材を取り入れたコラージュ作品も多数堪能できる。散歩画帖を書いてみようという提案から、画材や紙の話も多めなのが嬉しい。「白」という色を美しく見せる為に真っ白な紙はあまり使わない容子さん。確かに容子さんの銅板画の彩色で使われている白は際立っていて美しい。(⇒)2020/04/17
tera。
24
銅版画家の山本容子さんが、アパルトマンで生活しながら見たり感じたりしたパリを紹介する。お散歩しながらパリをスケッチするにもスケブではなく、紙袋やパンの包み紙、紙製のテーブルクロスを利用するという発想が斬新でお洒落。普通の人には真似出来ない(笑) パリで普通に暮らしているような印象を受けるけど、食材の調達先が高級デパートのボン・マルシェだったり、機内での過ごし方がビジネスクラスで優雅だったりと、セレブな旅だった事が伺えるので楽しく読みはしても旅の参考には余りならないかも。作品集はとても素敵だった。2014/05/24
野のこ
13
旅の記録、コラージュみたいなイラストがパリっぽくてオシャレでした。赤の水玉をところどころに使ってるのがいいなぁ。アパルトマンを借りて実際にパリの住人のように過ごす、いろんな出会い。おもてなしディナーの手書きの絵と手書きのレシピが良かったです。2017/06/16
ayako
3
ラフな感じのイラストがおしゃれ2017/11/03
Acha
3
この人とパリ(ヨーロッパ)って似合いすぎる…イメージがお洒落すぎて腰が引けてたフランスを少し身近に感じてみたくて読んでみた。たとえ機内食が明らかにエコノミーでなくても、住人として暮らすアパルトマンがどうにも高級チックでも、もう山本容子さんだから。としか言いようがない。というかそれ以外にこの方に何を求めるのか。前言撤回。イメージ通りの憧れのパリを存分に楽しみたくて、読んだのだった。2015/03/09