内容説明
約170点の、主に未発表の写真を高精細印刷で贈る、もうひとつの、星野道夫の世界。
著者等紹介
星野道夫[ホシノミチオ]
1952年千葉県市川市生まれ。慶応義塾大学在学中、アラスカ・シシュマレフ村の航空写真に魅せられて村を訪れ、エスキモーの家族とひと夏を過ごす。卒業後、アラスカ大学野生動物管理学部へ留学。以来、愛するアラスカの動物・植物・人間、あらゆる自然の姿と極地の生態系を写真と文章で表現し、記録し続けた。『アニマ』『SINRA』『National Geographic』ほか国内外の数多くの雑誌に写真を発表し、86年には平凡社アニマ賞、90年に「Alaska風のような物語」(『週刊朝日』連載)で第15回木村伊兵衛写真賞を受賞。96年、カムチャツカ半島での取材中、就寝中のテントをクマに襲われ急逝
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鴨ミール
38
「個の死が、淡々として、大げさではないということ。それは、生命の軽さとは違うのだろう。きっと、それこそが大地に根ざした存在の証なのかもしれない。」「何も生み出すことのない、ただ流れてゆく時を、大切にしたい。」 巻末に星野直子さんが寄せた文が優しくて、大きな愛を感じる。2023/01/28
てんちゃん
31
池袋の献血ルームにあり、表紙に惹かれて手に取った。アラスカの野性動物の写真集。自然と野性動物への畏怖の気持ちに溢れている。しかし巻末の星野さん(当本のカメラマン)の経歴をみてびっくり。カムチャッカでの取材中、夜に熊にテントを襲われて亡くなられたとのこと。この写真集の中でも熊の親子の素晴らしい写真を撮られているのに…。悠久の自然の中で、人も他の動物と何ら変わりない存在だ。言葉を失った。アラスカをとても愛された方だったそうだ。彼の著書もあるのでいつか読もうと思う。 2017/12/09
かわうそ
10
星野氏の写真、やっぱりいいなあ…クマは相変わらず可愛かったし、フクロウは神々しさすら感じるものがあるけれど、本書ではこの一枚。土に還ったカリブーに草花が萌えている写真。星野氏の自然に対する敬意と愛情、自然の生き物に対する受容と抱擁の大きさと深さを見せられた。誰も触れない、静かな美の世界。本当にシビれた!2017/02/12
羊男
0
★★★★★2003/02/05
-
- 和書
- 篆刻入門 - 実例500