顔 美の巡礼―柿沼和夫の肖像写真

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  • サイズ B4判/ページ数 131p/高さ 26X27cm
  • 商品コード 9784484022277
  • NDC分類 748
  • Cコード C0072

内容説明

「写超真」―鬼才柿沼和夫の写真を評してこう絶賛したのは、故川端康成であった。三島由紀夫/野上弥生子/小林秀雄/草野心平/武満徹…戦後日本を代表する芸術家たちの実相に迫る、渾身の黒の芸術世界。

目次

三島由紀夫
野上弥生子
中勘助
アラン・ロブ=グリエ
大岡昇平
井伏鱒二
水上勉
広津和郎
吉行淳之介
井上靖〔ほか〕

著者等紹介

柿沼和夫[カキヌマカズオ]
写真家。1924年埼玉県羽生市生まれ。100年近く続く町の写真館の2代目当主。復員後まもなく佐藤春夫のポートレートを撮ったのをきっかけに、以後、川端康成からミッテラン仏大統領、アンドレ・マルロオまで内外の作家・詩人など芸術家を中心に著名人多数の肖像をカメラに収めてきた

谷川俊太郎[タニカワシュンタロウ]
詩人。1931年東京都杉並区生まれ。哲学者谷川徹三の長男。詩集『二十億光年の孤独』(1952)で三好達治の推奨を受け、以後『愛について』(55)、『絵本』(56)などを発表。日本的感性とモダニズムの融合した詩的世界を拡大した。演劇や音楽の分野でも活躍。訳詩集『マザー・グースの歌』(75)で日本翻訳文化賞受賞
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感想・レビュー

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kawa

26
武井 照子著「あの日を刻むマイク ラジオと歩んだ九十年」の中で写真家・柿沼和夫氏が武井さんと羽生時代の同級生という紹介で、何気に柿沼氏の写真集を図書館にリクエスト。いやーぁ、登場する芸術家の被写体の存在感に圧倒される。中でも印象に残る写真は三島由紀夫氏、構成・文を担当された谷川俊太郎氏とお父様、浅間山をバックに谷川氏とお子さんとの写真。 2020/03/07

アオイトリ

23
河合隼雄おすすめ)誰でも目にしたことのある川端康成、三島由紀夫、谷川俊太郎のポートレイトなどを撮影した柿沼和夫、初読。見応えがあります。岡潔の飄々とした佇まいは映画のワンシーンのよう。中勘助が素敵で「銀の匙」を再読したくなる。「柿沼さんは他力本願の写真家だと思っている。こう撮ろうという自分の自力よりも、目の前にいる被写体のたたずまい、表情の他力に写真をまかせるとでも言おうか」谷川俊太郎の短文も気が利いていて豊かな時間を過ごせました。2023/04/28

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