著者等紹介
星野道夫[ホシノミチオ]
1952年千葉県市川市生まれ。慶応義塾大学在学中、アラスカ・シシュマレフ村の航空写真に魅せられて村を訪れ、エスキモーの家族とひと夏を過ごす。卒業後、アラスカ大学野生動物管理学部へ留学。以来、愛するアラスカの動物・植物・人間、あらゆる自然の姿と極地の生態系を写真と文章で表現し、記録し続けた。『アニマ』『SINRA』『National Geographic』ほか国内外の数多くの雑誌に写真を発表し、86年には平凡社アニマ賞、90年に「Alaska風のような物語」(『週刊朝日』連載)で第15回木村伊兵衛写真賞を受賞。96年、カムチャツカ半島での取材中、就寝中のテントをクマに襲われ急逝
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KEI
31
極寒のアラスカ、氷と雪に閉ざされている世界なのに、何故か温かさすら感じさせる写真集です。臍の緒をつけたアザラシの赤ちゃんの白いふわふわの姿。瞳の可愛いこと。雪原で戯れる北極熊の親子、ブリザードにも負けず逞しく生きている姿に魅入ってしまいました。冒険家で無くては決して行くことの出来ない地を星野さんのカメラ、目を通して触れ、私も心が震えて来ます。昔からの夢、オーロラは見に行こう!と心に決めました。2017/03/24
森の三時
31
全国巡回をしていた星野道夫さんの写真展『没後20年 特別展 星野道夫の旅』が終わり、残念ながら観に行くことができませんでしたので、図書館で写真集を借りました。アラスカ。なんと苛酷な環境で星野さんは写真を撮り続けたのだろう。厳冬季のアラスカは想像を絶する厳しさ、そして、死と隣り合わせのはずなのに、どうして、こんなに明るくて温かくて優しい写真なのだろう。真っ白な世界にアザラシのつぶらな瞳、ホッキョクグマの毛並み、写真を眺めながら心がふるえてきました。きっと写真から厳かな空気感が伝わってくるからだと思います。2016/10/30
まさ
20
ブリザードが吹き荒れマイナス50度にもなる極寒の世界なのに、星野さんの写真から届くアラスカはなんともあたたかな気持ちにさせてくれる。アザラシやホッキョクグマたちの穏やかな眼差しや愛くるしい姿、全天に広がり揺らめきすら感じられるオーロラに和かさが溢れている。春を感じられる日に、アラスカからの風とともに届けてくれる1冊でした。2023/03/11
はっぱ
17
写真集。アラスカのアザラシの目の何とつぶらで清らかで美しい事。すごいなぁ、自然って!アラスカの自然は例えようも無く厳かで美しかった。ホッキョクグマの写真がめちゃくちゃ可愛かった。クマも人と同じ表情をするのだなぁ。人も動物も鳥も皆、思いは一緒なのかも知れない。このホッキョクグマの写真めちゃくちゃ好き。動物達の本当に自然なそのままの写真が撮れてて、本当に凄い。ホッキョクグマは、氷の世界の王者だそうだ。人々は昔からその王者の事をナヌークと呼ぶ。「きっと、僕達をとりまく風景はすべて物語に満ちているのかもしれない」2012/11/14
夢みる夢子
9
★★★-30℃で暮らすアザラシの表情が、とっても可愛い、つぶらな瞳が語りかける。ページをめくるたびに、本当癒され、自然の世界に引き込まれ幸せ。2017/02/24