内容説明
樽を知るとウイスキー・ワインがいっそう美味しくなる。森の王、オークの不思議な力が文明をささえている―。豊かな自然も、美味しさの世界もオークという木から―「樽とオーク」を語った世界初の好著。
目次
序章 私にとっての樽とオーク
第1章 ワインと樽
第2章 ウイスキーと樽
第3章 樽のつくり方
第4章 樽の博物誌
第5章 オークの森で
第6章 オーク・カタログ
第7章 文明とオーク
終章 再びウイスキーと樽とオーク―見果てぬ夢を追って
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
22
下戸だけど、こういう知識には興味がある。 著者はサントリーに1960年に入社して以来、ウイスキーの樽一筋に 研究を重ねてきた。ウイスキー樽の作り方、樽作りに携わる人たちの 話、フランス、ドイツ、スペイン、アメリカで見てきたそれぞれの ワイン樽、オークの種類について、カラー写真と絵を多用して解説 しているので、わかりやすいと思います。2000/05/07
なおきち
15
ウイスキーと定義されるお酒の要件の一つに木樽によって熟成されたモノというのがある。貯蔵や運搬の為に樽に詰められるお酒は多数あるが、熟成という工程での樽の素材や大きさ、熟成期間の長さ等が酒の出来に大きな影響を与える酒はウイスキーが最たるものだと思う。樽材として使われるオーク(ナラ・カシ類)の植物学的な特徴・特質から樽が酒に与える香りと色と味わいについて。また樽の歴史と製造工程から世界に分布する膨大なオーク種の概要など、酒×樽×木材というニッチな分野ながら専門的な部分にまで踏み込んだとても読み応えのある良書2020/03/09
とん
6
樽とオーク!世界でも指折りの樽職人と言われる加藤定彦氏の名著。主にウイスキーにおける樽作りとオーク(ドングリの木)の分類について書かれている。と言うと難しそうだが全くそうではなく、半分は旅紀行のようで写真も多く、何より著者のオーク愛が伝わってくる。ウイスキーがさらにおいしくなる内容です。2017/06/18
greenish 🌿
3
樽を知るとウイスキー・ワインがいっそう美味しくなる。森の王、オークの不思議な力が文明をささえている―。豊かな自然も、美味しさの世界もオークという木から―「樽とオーク」を語った世界初の好著。
斉藤靖志
2
サントリーで、オーク樽を作って40年の筆者が、書いたオークに対しての愛情に満ちた一冊。知れば知るほど、樽詰めの酒が美味くなる。 本書にはワイン、ウイスキー、シェリー等の樽が出てきましたが、ビール好きにとっても樽を知る事は価値がある。1つの樽は、作ってから手を加え、入れる物を変え70年程使うそうなので、作り手よりも長生きするのは、感慨深いものがありました。2016/12/08
-
- 和書
- 家畜生産学入門 (改訂)