感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Witch丁稚
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租税訴訟の一丁目一番地と言われたサラリーマン税金訴訟の原告はスペイン文学の大学教授だったと聞いて俄然興味を持って読んだ本。 事の始まりはうっかり確定申告し忘れではなく、意図的に信念と義憤をもって起こされたという主張と経緯。 権力の矛盾を明らかにするため、サラリーマンの納税負担額と捕捉率が不公平なのは憲法に反すると訴えた訴訟は、最高裁判所での棄却という結果で終わったが判決理由では不公平を認めており矛盾を明らかにできた点である程度の目的は果たせたと生前の原告は述べている。2024/03/17