出版社内容情報
カブトムシやメダカも「外来生物」となっている? これはどういうことでしょうか。
「国内外来生物」とは、国内の生物で、本来はすんでいない地域に持ち込まれたものを指す言葉です。例えば、カブトムシがもともといない地域に持ち込んでそこで定着してしまったら、それは「国内外来生物」となってしまいます。外来生物はもともとそこにいる生物を減少させるなど、各地域の生態系を脅かす問題となっています。
また、外来生物に遭遇したときの対処のしかたや、生き物を飼育するときの心構えなどフォロー。遠い世界で起きていることではなく、自分ごととして捉え、環境への意識を高めます。
2023年に話題となった「条件付特定外来生物」など、現在の法令についても解説。
本書では、「国内外来生物マスター」をめざしながら、楽しく外来生物のことを学び、未来の自分たちの地球環境を守る意識をもたせます。
内容説明
外来生物ってどんな生き物?外来生物をふやさないためにできることってなに?気づかないうちに、国内外来生物をつくっている!?
目次
『国内外来生物』ってなんだろう?
1章 外来生物のことを知ろう(外来生物ってどんな生き物?;外来生物はどうやってもちこまれる?;国内の生き物も外来生物になる!?;外来生物は生態系のバランスをくずす;外来生物が起こす問題を見てみよう;もっと知りたい!日本と世界の外来生物 日本初!世界で問題になっている外来生物)
2章 国内外来生物のことを知ろう(生き物が国内外来生物になるパターン;国内外来生物の特徴(1) ちがいに気づきにくい
国内外来生物の特徴(2)定着しやすい
国内外来生物がまざると、なにが起きる?
もっと知りたい!日本と世界の外来生物 外来生物?日本の生き物?いつから日本にいたの!?)
3章 未来の環境を守るために(知っておこう!外来生物法;もっと知りたい!外来生物対策;外来生物に出会ったときには;ペットを外来生物にしないために)
著者等紹介
五箇公一[ゴカコウイチ]
国立環境研究所生態リスク評価・対策研究室室長。専門は、外来生物や農薬による生態リスクの研究。1990年に京都大学大学院修士課程修了後、宇部興産株式会社に入社し、農薬研究開発の仕事に就く。在職中に博士号を取得し、1996年に国立環境研究所に入所。著書多数。官公庁のプロジェクトにも専門家として関わるほか、メディアでも活躍し、外来生物問題への理解をひろめている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。