出版社内容情報
デビュー50周年を迎えた金井美恵子を総力特集。創作、論考、対談、エッセイ……さまざまな角度から作家の魅力に迫る、永久保存版。
早稲田文学会[ワセダブンガクカイ]
著・文・その他
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
踊る猫
17
金井美恵子氏をあらゆる角度から解体する試みが行われている。もちろんフランス文学の視点から現代思想のフィールドに引き入れて、あるいは映画や個人的な読書体験の渦中(!)の思い出話という次元に至るまで。中原昌也氏のような意外な書き手を期待していたのでその意味では大人しいのだけれど、手堅いと言えば手堅い。読み応えはたっぷり。ただ、金井氏は結局個人的な体験をどんどん小説に織り込み、織り込んで書いた小説をそのまま生きるぶっ飛んだ人だからその意味で斎藤環氏のような精神科医が寄稿していれば……とないものねだりをしてみたり2018/04/07
あ げ こ
15
ロングインタビュー「「小説家」の「幸福」と「小説の残骸」について語る」及び「金井美恵子入門」Ⅱのインタビューを。クレイジーキルト!まさしく!この上なくぴったりと合う。クレイジーキルト以上に金井美恵子の小説を表現する言葉はないと思える。〈あり合わせの、大きさもまちまちの端切れや古布やリボンやレースを好き勝手に縫いつけて作るキルト〉〈いろんな引用や、いろんな記憶や、いろんな連想でできてる小説〉コラージュよりも〈もっと、あり合わせのものがいろんな形で寄せ集まったものという感じが強い〉クレイジーキルト、まさに!!2021/05/06
あ げ こ
12
金井美恵子めちゃめちゃかっこいい…。これからも当然、一生読み続ける。インタビュー、読んでよかった。こわくない、本当であった。こわいけれどもこわくない。金井美恵子は手強くて、強靭で、複雑で、緻密で、重厚で、重層的で、と、自分は何度も金井美恵子を語ろうとするのだけれども、本当はそれだけでは全然なくて、もっと素晴らしくて、言い表し尽くす事が出来なくて、自分にとっては、金井美恵子さえ読んでいられれば生きて行く事が出来る、とでも言うような。唯一無二の至福であるとやはり思った。本も、見た目も好き。見た目もかっこいい。2018/07/22
;
9
特集「金井美恵子なんかこわくない」2018/03/25
りお
0
すっごい、いじわる2023/01/17
-
- 和書
- 263 リベルデュオ 3