内容説明
ことばが担いつたえる人間の重み―「時代」を生き、誠の情を抒べようとした、祖父母たちの営為を歩みなおそう。わたしたちの現在を探るために―志の表現史。文明開化から敗戦まで。
目次
1 文明の庫―文明開化と言文一致(呉淞日記―岸田吟香;学問のすすめ―福沢諭吉 ほか)
2 性急な思想―近代化の光と影(武蔵野―国木田独歩;再び歌よみに与ふる書―正岡子規 ほか)
3 生の拡充―思想の多様性と表現の個性化(倦怠―永井荷風;刺青―谷崎潤一郎 ほか)
4 種まく人―新たな感性と思想(宣言一つ―有島武郎;種蒔き雑記―金子洋文 ほか)
5 文学のふるさと―戦争の嵐の中で(関東防空大演習を嗤う―桐生悠々;二・二六事件に就て―河合栄治郎 ほか)
著者等紹介
分銅惇作[フンドウジュンサク]
1924年生まれ。元・実践女子大学学長。筑摩書房教科書編集委員
鈴木醇爾[スズキジュンジ]
1935年生まれ・1997年没。元・東京都立富士高等学校教諭。筑摩書房教科書編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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