出版社内容情報
写真館の息子・小沢昭一が撮った、70年代、日本が大きく変貌する頃の路地裏、浅草界隈、旅先の風景、特殊浴場、看板ポスター等。町と人の表情。にじむ昭和の心。
内容説明
写真館の息子・小沢昭一が撮った、町と人の表情、にじむ昭和の心。
目次
まずは東京観光
浅草寺界隈
三社祭喧噪
露店・路上
商売さまざま
商品いろいろ
子供のいる風景
後姿のなつかしや
物干し事情
東京・旧赤線めぐり〔ほか〕
著者等紹介
小沢昭一[オザワショウイチ]
昭和4年、東京生まれ。早稲田大学卒業。俳優座養成所をへて、昭和26年俳優座公演で初舞台。以後、新劇・映画・テレビ・ラジオと幅広く活躍。一方、民俗芸能の研究にも力を注ぎ、レコード『日本の放浪芸』シリーズの製作により、昭和49年度芸術選奨新人賞を受賞。平成6年度、紫綬褒章受章。平成12年、「紀伊國屋演劇賞個人賞」「読売演劇大賞優秀男優賞」を受賞。平成13年度、勲四等旭日小綬章受章。平成17年、朝日賞受賞。平成24年12月10日、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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姉勤
28
昭和40年代の東京をメインに、浅草、新宿、市井の暮らしを偲ぶ、下町と呼ばれていた山谷の路地や繁華街の人々。そして各地の歓楽街。かつて、”色街”と呼ばれていた町並み、看板、そしてスタイリッシュな私服を着た、泡姫。かつて日本にあり、滅んでしまった景色。人間のプリミティブなモノを羞恥と見做さなかった、自分が生まれる前の自然な風景。お為ごかしな、綺麗事に漂白された現代よりも、こちらの空気に浸ってみたい。そして、巻末が陰陽石とは。まんまやないか。2016/02/19
職商人
18
「懐かしい」と言っては懐古趣味になりかねないが、時代とともにあらゆるものが変わったことを知る。良く変わった物事と悪く変わった物事があるのだろう。この写真集を見て現在と対比してみれば「群衆の表情の明るさ」が際立つ。「希望」があった時代だったな・・・と。2014/04/26
tama
14
図書館本 小沢検索で 半分は眼休め目的 アングルと言うかタイミングと言うか巧いなー!佳い絵が多くてびっくり。巻頭カラーの最後1972新宿花園街、とても日本とは思えない風景。東南アジアのどこかみたい。p49夕方のおでん屋台でチクワ持ったチビが写ってる!チビ太の原型だ。p58,9の駄菓子屋。すげえ大店舗!私に知ってる駄菓子屋の倍はある広さ。さすが東京だなあ。p60打ち水した東日暮里の路地。綺麗だわ―。p68ショートエッセイで、発見したメンコや写し絵のこと書いてる!どんどん消えてくモノ達。せめて記録保存を! 2021/04/30
Mik.Vicky
13
昭和、野蛮ながら古き良き時代だったなあ。私が物心ついたのは昭和50年くらいからだが、写真の町並みにはなんだか懐かしく見覚えがある。トルコ風呂の女将さん・遊女・男性従業員が和気あいあいと写真撮影している風景にはノスタルジーを感じる。2016/08/26
kinkin
11
懐かしい昭和の風景、猥雑さもノスタルジーに包まれている2014/01/08